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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

市長の名代は

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 井伊直弼ひこにゃんで有名な彦根市に行って来た。

 地域活性化を目論む彦根市民団体と、来年創業100周年を迎える吉本興行のコラボで、彦根市滋賀県民の一般人を交えた吉本新喜劇の上演があったのだ。

 上演の前にある、えらい来賓や主催者の挨拶。これはたいがいにおいて、忍耐を強いられるくらいつまらない。それなのに、今回に限っては、たいそう面白かった。

 まず、主催者である市民団体の代表者と、このイベントにおける吉本興業の代表者の挨拶があった。しかし、この、えらいひとたちが上がる舞台に、「ひこにゃん」がやってきたのである。もう、拍手喝采だ。当然、ほかの二人の3倍くらいの拍手だ。さすが「ゆるキャラ人気日本一」のひこにゃんである。地元でも人気者なのだ。

 わたしも初めてお目にかかったが、その魅力でイチコロにされた。それはそれは愛らしいのだ。天下無敵の愛らしさ。皇室の方々のように、手を振ってくれるだけのパフォーマンスだが、思わず夢中で手を振りかえしてしまうくらいだ。いい年齢のオバさんが、である。

 

 なぜこのような晴れがましい席に、ゆるキャラである「ひこにゃん」がやってきてくれたのか? それはなんと、驚くべきことに、彦根市長の名代なのである! やるな、市長! 本人がやってくるより、はるかに効果的なうえ、本人以上によろこばれる。

 その証拠に、えらいひとたちが、一生懸命挨拶している後ろで、客席に小さく手を振ってサービスするひこにゃんに、客席のひとたちは、大ヨロコビで、一部は熱狂的に手を振りかえしていたからだ。

 「人間 < 着ぐるみ」。「えらいひと < ゆるキャラ」。

 ほとんどの客席のひとたちは、えらいひとの話は馬耳東風で、意識はひこにゃんに集中している。おそるべし、ゆるキャラひこにゃんは、無言のカリスマだ。

 土日のイベントには、市長は休日なので、ゆっくりしていただいたらいいのだ。ひこにゃんに代役をつとめてもらったら、三方よしで、すべてうまくいくのだ。彦根市は、なんという素晴らしい発明をしたのだろうか。いやー、ホンモノの迫力と魅力は、やっぱり違うわ〜。参りました。ひこにゃん、万歳。