『バットマン・フォーエバー』
テレビで『バットマン・フォーエバー』を観る。ジム・キャリーが緑色のなぞなぞ怪人リドラーで出演するのを見たいがために、夜の2時間を費やす。
おやつの桃ゼリーを間に挟みつつ。こういうタイプの娯楽はめったにしないので、たっぷりな幸福感に浸った。
天才だけどマッドな研究者E・ニグマが、じっくり見られた。ところでエニグマ(enigma)とは、西洋語で「謎」、「なぞなぞ」、「パズル」等を意味する。古代ギリシア語の ainigma(「謎めいた言葉」「なぞなぞ」などの意)がラテン語を経て転訛したもの、とウィキより引用。
それからニコール・キッドマンがものすごくキレイでうっとりする。度肝をぬかれる綺麗さ。これだけキレイなら、初対面でいきなりセクシーに口説かれたら「変な奴」と頭の片隅で思いつつも、どぎまぎしてうなづいてしまうかも。
しかも「バットマンはマスクコスプレ状態なのに、ひとめ惚れされる状態か?」と私が気づいたのは、ずっと後になってからだった。それほどに際立った美貌。
それからバットマンの老執事?のアルフレッドが大好き! このひと、バットマンよりよほどスーパーなヒトじゃないか!
気は優しくて、手が器用で、頭が良くて、気働きがカンペキで、まさに万能選手だ。マシンもコスチュームも用意できるんだから、タダモノじゃない。
悪役が頑張らなくても、アルフレッドがいなくなれば、それだけでバットマンはなりたたないだろうな。悪役はバットマンを倒すより、アルフレッドを始末した方が早いぞ! (たきつけてどうする)
ところでこの『フォーエバー』、残念ながらカットされた部分もいろいろあったみたいな気がする。最初に見た時には、もっとドキドキした。あんな場面やこんな場面がカットされてしまい、薄味になった。怪人リドラーの最初のプレゼント(カードだったかも)には、ぎゃ!!とのけぞった記憶があるもんな。ヒーローとヒロインの素敵なツーショットも、もっとあったように思うんだけど。
そういえば私は『ビギンズ』と『ダークナイト』は見てないんだった。来週のBSでちゃんと見なきゃ。
初めて『バットマン』をテレビで見たのは「ティム・バートン監督」がマイブームだったときだから、まだ20世紀のときだったかな。もっとも彼が監督をつとめたのは『バットマン』と『バットマン・リターンズ』だけなんだ、ということを、これもずっと後にしったのだけど。
映像美とか、ゴシックな暗さとか、悪役のはっちゃけ方とか、悪趣味なくらいに凝ったコスチュームとか、派手なクレージーさとかに、引きずり込まれてしまう。ストーリーがどうとか、台詞がどうとか、内容がないようとか、ほとんどどうでもいい、と思ってしまう。ちょっと不思議な麻薬的世界。