氷室神社
以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。
奈良博を出て路を渡ってすぐのところに氷室神社がある。氷や冷凍に関係する神様をお祭りしているので、大手のスポンサーは冷凍食品やアイス関係の会社あたりか。
毎年5月1日に開催される『献氷祭』には、鯛や鯉を封じ込めた氷柱が二基、奉納されるそうだ。平安遷都、つまり都が京都に遷されるまでは、平城京に氷を献上していたという由緒ある神社である。
以前H氏と奈良に来た時(2、3年前?)から、気になっていたのだ。そのときにも立ち寄る余裕はなかったので、スルーしてしまった。ついに今回、氷室神社はそのヴェールを脱ぐ時がきたのである(大袈裟)
こんなところにまで、鹿が迷い込んでいる。なぜ?
なんと粋なホスピタリティであろうか! 鳥居をくぐると竹のアーチよりミストが(歓) さすが氷の神様、涼でもてなしてくださるとは。・・・ということは、さっきの鹿は涼を求めてやってきた!?
少し石段を上がるとお地蔵様のようによだれかけをつけた狛犬が。初めて見た。
よだれかけというよりは、『いなかっぺ大将』の主人公、風大左衛門(かぜ だいざえもん)の赤フンみたいだ。
境内は、幟やポスター率高し。
拝殿前の鈴近くには、氷がお供えしてある。涼しげ〜♪
なんと涼、いや両サイドの樋あたりからもミストが!! 遠景の蔵の近くには、昔懐かしいかき氷の機械が!!
ということで、氷室神社は人気(ひとけ)もなく、受付も(たまたま私が行った時には)無人だった。ひっそりとした、ごくシンプルで小さな神社だ。田舎のとても地味な神社とかわりない。けれど、そのおもてなし方や歴史の厚みが、心和ませる神社だった。こういうシンプルな神社は、とてもいい。