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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

リアル工場萌え。

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 もともと素質はあると思っていた。

 大山顕総裁の数々の写真集を、垂涎のまなざしで眺めていたからだ。『団地の見究』、『高架下建築』、『ジャンクション写真集』、そして『工場萌え』。どの写真集も素晴らしい。しばらくは、ネットでも追っかけをしたくらいだ。

 とはいえ、ナマで見る機会はさほどない。わざわざ観に行こうという熱意には欠けるのだろう。団地が林立する都市部ではないし、わざわざ高架下を利用するほどには土地に困っていない地方だし、高速などはいかんせん、何年も乗っていない。子どもたちも大きいので、工場見学に行くプランもない。

 今回の工場はビール工場なので、石油プラントなどの重厚な美しさは無理だけど、巨大なビールタンクや、ビールが眠る貯蔵庫、ビールが流れる複雑なチューブのうねりや、早過ぎる缶詰め作業のレーンには、子どものように、というよりたぶん子ども以上にシンプルに驚いた。未来世界のような無機質な廊下や、SFチックな清潔な工場内部の質感にも。

 

 今回の歴史探訪ウォークで、おまけのように挟まれたサントリービール工場の見学は、たぶん先生の「ひさしぶりに『できたての美味しいビール』を試飲したい!」という希望だったような気がする(笑) 

 でもちょっと待って。「飲酒」は五戒、「してはいけないことリスト」の一大悪事ではないのか? 閻魔さま以下、眷属の方々のチェックが入るのに、なぜ直後に飲酒を!?

 ところが、先生の話では

「今日は奇しくも9月16日。1月16日と7月の16日は『閻魔斎白』といって、いわゆる『地獄の釜の蓋があく』とか『亡者の骨休め』とかいう地獄の定休日なわけです。旧暦で数えると、今日が定休日ということで、地獄の人たちはだれも見ていませんから、お酒を飲んでも大丈夫!」 

 ・・・ほんまかいな〜? いえいえアヤシい詭弁だなんてめっそうもない。ま、私は浄土系仏教だから、別に定休日でなくてもいいんだけどね(笑) 

 私は「ビール、いいね!」とH氏のをかすめ飲むが、量的には多くて350mlを半分くらいだ。どちらかといえばソフトドリンクの方がおいしいと感じるお子様なのかも。子どもたちの送迎仕事が少し減少したので、昨年度よりはアルコール摂取は微量に増加している。実際、昨年度までは、ほとんど飲まなかった(飲めなかった)。

 でも案内してくださったおねえさんの説明を聞いていると、がぜん飲みたくなるのだな、これが。

 「めったに飲めない、工場でできたての美味しいビール」。

 「花のような香りを楽しむビール」

 「生クリームのようなふんわりとした泡」

 「3年連続モンドセレクションで金賞を受賞した、殿堂入りのビール」

 などという言葉に酩酊したのだ。パーティ会場のような試飲室で小袋のおつまみもいただき、思わずビールに手を伸ばしてしまった。

 やはり美味しかったのは半分くらいで、のこり半分はやや苦行に(苦笑) お口直しに(!)「なっちゃんのオレンジジュース」をコップに1杯飲んで大満足。なら最初からそっちにしろよ〜ってなもんですが。

 お土産に、ブレミアムモルツと、工場オリジナルの赤いバンダナと、ビールグラスを、ひとり1セットずついただいた。わ〜い! 僅かなお土産タイムにファクトリーショップにて、やはり工場オリジナルの「ビールうどん」と「スモークベーコン」をすばやく購入。

 

 行きは長岡京駅から送迎バスに乗ったけど、帰りはほろ酔いの一団は、長岡京の史跡を探訪しつつ駅まで歩くことに。夕方の行程に突入だ!

 工場出入口前のモニュメントとビールタンク。もっと手前には小さなホップの畑もあり、見学者は思わずしげしげと観察してしまう。そして実の香りをかいでみたりするのだ。