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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

白熱読書会

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 今月は私の担当で、しかもふたつの読書会(PTAの読書会とそのOB会)の合同での読書会なので、特別編だ。両方の読書会に所属しているので、私が担当するのが一番スムーズかということで、自主的に担当している。テキストは『しずかな日々』椰月美智子/著

 繊細に詰めないといけないところでズブトく、大胆にならないといけないところで小心な私は、だから11月がくると、緊張の日々を送ることになる。

 今回はいまだかつてないくらいに準備をしなかった。甘くみていた訳ではない。準備の仕様がないなあ・・・。とりあえず作者プロフィールとどんなひとなのかネットで調べて、テキストを行く前に15分ほど拾い読みする。拾い読みすら、のめり込めること、感動できることに驚愕する。さすが名作。

 サイダーのような口当たりの、淡々とした話ではあるので、あっさりスルーされて短時間で終了か?という危惧を実はもっていた。

 ところが。

 さすが年季の入った手だれの読み手たちだ、ということの方を、私は甘くみていたのだった。いやいや、読み込みの深いこと水墨画の谷のごとし! この本の、言語化しづらい、でもそこが大事なんや!という部分を、ちゃんとキャッチされている。

 しかも、「読者の想像力」に委ねられる部分が実に大きいウエイトを占める物語なのに、その彼女らの「想像力」の私が思いもしなかった広がりとか、屈折とか色合いに、してやられた。それも、各人それぞれに感想が違う! とても個性と読書の力量が発揮された読書会で、まれにみる白熱読書会を仕切れ光栄に感じた。というか、仕切れないくらいバラエティとアイディアに富んだ読書会だった。時間ギリギリまでの充実したトークになったことをうれしく思う。

 さて、これが終われば今年の私の主な行事は終了かな、という気持ちになる。さあ、年末の始まりだ・・・あ、ごめん、H氏、来月誕生日だったよね? まだ私の今年の行事は終わらない、と訂正しておこう。(忘れないようにせねば・汗)