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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

ころんでも只では起きない

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 昨日の午前中は、たぬき亭水回りの片付けに費やし、午後は隣町まで複数件の用事をするため出向いた。

 ところが午後の用事が2件空振りに終わる。知り合いのお店に柚子を届けるも休業中だったし、来年のお札を買いに御沢神社まで出向くも、社務所はぴっちり閉まっているし。

 神社内では、見知らぬ人同士でも挨拶を交わすのが暗黙の了解なので、神社で出会った初対面のおばさんが、親切にも「宮司さんのお身内に不幸があったので、年内は(社務所は)閉めるそうですよ」と教えてくださった。

 とはいえ、「ころんでも只では起きない」を座右の銘としている私は、すごすご帰る訳にはいかない。こんなこともあろうかと、空のペットボトルを2本持ってきていたので、お参りをしてから人気の湧き水をいただいた。

 知り合いのお店は、もしかしたら遅れて開くのかも、と昨年できたばかりのベーグルのお店へ行き時間をつぶそうとしたら、そこも定休日だった。かなりがっかりしたが、やけくそでもう一足伸ばし、日牟礼八幡宮の前のクラブハリエにパンっぽいものを求めていく。

 ほぼ半世紀にわたって目にしてきたはずの、日牟礼八幡宮の木造明神鳥居(県重要文化財)に屋根がついていることを、この日初めて知る。なんとなくみていても、いかに「見ていない」かがわかろうというものだ。

 今日の収穫はこればかりではない。やけくそで出向いたクラブハリエだったが、そこで購入したガトーフロマージュ(チーズケーキ)は、ケーキにしては日持ちがするし(5日間)小振りながら食べごたえのあるお値打ちなケーキだった。帰省したお兄ちゃんにも食べさせられたし。

 クラブハリエを出て屋根付きの鳥居をくぐり、大きい通りを横断して子どもの時に図書館通いをした商店街の閑静な小径に入る。いまやちょっとした観光地で、町並みの静けさを保ちつつ、こぎれいに様変わりしているが、変わらないお店もあった。時計屋さんとか洋品店とか骨董屋さんとか。

 骨董屋さんは観光バスを連ねて訪れる観光客が増えたため、かつてより潤っているらしく充実したショウウインドウだった。

 古びた薩摩琵琶に、思わず吸い寄せられる。値段は不明だが、もし私が小金持だったらふらりと立ち寄り買ったかも知れない。同じお店のウインドウには昔の天秤ばかりもあり、いかにも近江商人のホームグラウンドらしい。これはH氏が興味を示しそうだったので、写真を撮らせていただくことにした。(買わせるわけにはいかないが)

 ということで、予定していた計画は遂行されなかったが、新しい発見や珍しいものを見られた、ということでプラマイゼロとする。