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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

日記帖より:琵琶湖文化館

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 いまは残念ながら休館中だけど、20年前の琵琶湖文化館大津市)は、夏休みには企画展もあり、水族館施設もありで、なかなか賑わっていた。

 Tくんは大人しい男の子で、「する」より「みる」方がずっと好きだった。だから淡水魚の展示をしていた琵琶湖文化館に行こう、ということになったのかもしれない。

 琵琶湖文化館の入口に、鯉の人造池があった。そこには、恐ろしいほどにでかい鯉がひしめきあって、大口をあけ身を乗り出して、来館者にエサをねだっていた。バシャバシャと水しぶきをあげ、押し合いへし合いしながら大口をあけて上半身(?)を水面に出し立ち泳ぎをする鯉たちは、まさに大迫力の「ツバメの子状態」である。

 そのとき、たまたまドーナツを持っていたH氏は、エサをねだる鯉にドーナツをちぎっては投げ、ちぎっては投げして、おおよろこび。となりで息子のTくんは、「だれがやるか」とばかりにむしゃむしゃとドーナツを食べまくっていた。

 その後、係員に「鯉にエサをやらないでください!!」と厳重注意を受けたH氏だった。

 私はと言えば、とぼけた風情の淡水魚たちにツッコミながら、彼らのスケッチをしたのだった。