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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

大儺之儀(だいなのぎ)

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 ということで、やって参りました、平安神宮

 10分前くらいに到着するも、さすがに一段高い龍尾壇にある大極殿前の広場のロープの外は、すでに人でいっぱいだ。東門側の神楽殿近くのロープ外に待機する。

 忌み竹に注連縄を張った結界に、色とりどりの衣を着た平安貴族たちが登場。先頭の緑の人は陰陽師だ。

 陰陽師は独特の歩き方(足を高くあげ大股)で版の前に進み、祭文(さいもん)を奏上する。厳粛な場面なのに、ちょっとだけムダに笑いをとってしまう陰陽師

 祭文のなかばに、黄金4つ目の面をつけた大舎人(おおとねり 大男)、方相氏がシンシ(子どもの所役)8人をひきいて入場する。

何が見たかったって、方相氏さんがをナマで見たかったのですよね。

 子どもたちは、竹の松明を抱えている。昼間のためか炎は見えないが、煙がもくもくと噴出していた。アナウンスが入って、子どもたちの名前がフルネームで呼ばれる。たくまくんが二人、ももかちゃんという可愛くこの行事に相応しい名前の女子もひとり。

 祭文が終わると方相氏が中央に進み、3度手に持つ矛で盾を打ち「鬼やらう」と大声で発声するが、耳には「鬼ヤロー!」としか聴こえない。

 上卿が中央に進み、北東と北西に向かい桃の弓で葦の矢を射る。弓で矢をつがえるところも、びゅん!と、高くあがる葦の矢も、とてもカッコよかった。

 次に殿上人が同様に桃の杖で、北東・南東・南西・北西と四方を撃っていく。桃には祓いの力があり、だからとことん桃にこだわっている。帰りには不二家ネクターピーチを飲まなくては・・・ってもうこれ、売ってなかったっけ?

 これで災いは祓われた、はずだ。同様に結界を出て、応仁門南の広場にやってくるオールスターキャスト。

 おっと、どうした、方相氏? 急に深く俯いて、動かなくなったぞ? どうやら階段で、苦戦を強いられている模様!

 

 履き慣れない漆塗りの木靴で階段を降りるのは、とても難しそうだ。お面をつけているから、たぶん目もよく見えないだろうし。神社スタッフが、必死でエスコートする。

 さあ、カメラ、スタンバイだ!

 階段ではちょっと頼りなくみえる方相氏だが、「鬼ヤロー!」と叫び、鉾と盾を打ち鳴らす様子は、やはり迫力だ。

 鉾と盾を打ち鳴らす、決定的瞬間↑

 前を通り過ぎていくオールスターキャスト。これにて「大儺之儀」は終了だ。

 と、気を許して社務所でお守りなどを買いにいって戻ると、れんくみさんがニコニコしながら、「さっきまであっちで、記念撮影してはったよ♪」

 神楽殿近くで、「大儺之儀」オールスターが記念撮影って・・・学芸会かよ〜とつっこみたかったが、確かにお子様方もいらっしゃるしなあ。メジャーな神社の大きい行事だけど、なかなかなユルさが微笑ましい。

 休憩を挟んで、このあと茂山社中演じる「鬼の舞」と豆まきがあるのだけれど、それはまた次に。