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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

鬼、大あばれ

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 さて、3時からは茂山社中の「鬼の舞」が始まるのだが、予習段階で疑問が噴出。せっかく陰陽師が祭文(さいもん)を奏上し、方相氏が「鬼ヤロー!」と呼ばわって場を祓ったのに、なぜ鬼がまたやってくるのか?

 親切にもスピーカーから儀式のアナウンスが流れるのだが、それによると「逃げ遅れて迷い込んだ鬼たち」という設定になっている。つまり、どんくさい鬼たち、ということになる。なるほど。たしかに狂言に相応しい設定だ。

 門を守る守衛さんたちだが、門のスキマから背伸びをして、中を伺う鬼たち。わぁ、かわいい♪ そこから芸は始まるのか。

 守衛さんに扉を開いてもらい、うれしげに、イカツク入場する鬼5匹。よっ、待ってました! 衣装もきらびやか!

 合戦の大将が采配を振る際に持つ団扇である「軍配」をもっているから、この鬼がどうも大将なのだろう。もっとも采配を振るって逃げ遅れるくらいだから、大将といえど、やはりどんくさい鬼には違いない。

 それにしても団扇は古くから悪鬼を払い、霊威を呼び寄せるという意味合いで、神事などにも用いられてきたものらしいから、本来は鬼の持ち物ではない。そういう意味でもどんくさい鬼大将なのかもしれない。

 武器を手に、暴れる鬼たち。

 悪いご、いねが〜?と、きょろきょろ・・・いやいや「なまはげ」ちゃうし。

 いいごになるか〜? 「なまはげ」ちがうって!

 観客にサービス満点! ど迫力のアップ。トラのベルトが剽軽だ。

 おっと、鬼と目が合ってしまいました〜。服の龍の目ともね。

 大極殿からご登場の年配豆男たちに、ひるむ鬼たち。そんなに豆がこわいのか?映画『妖怪大戦争』を思い出す。大豆も小豆もすごい威力だ。

 鬼を追いつめる豆じいちゃんたち。

 

 そしてついに、「鬼は〜そと!」と門外へ。ちょっと鬼がかわいそう。これにて「鬼の舞」、一件落着。鬼さんたち、また来年ね。

 続いては、みんながエキサイトする豆まきだ。さすがは京都、キレイどころの舞子さんも混じって撒き手たちも(一部)華やかだ。この興奮の坩堝で、押し合いへし合いの中、バランスを崩して尻餅をついたのは、なにを隠そう私だ。大体150センチ・デイズな私が手を伸ばしたって、どだい無理だ。

 しかしころんでもただでは起きないをモットーにしているだけあり、キャッチしそこねられた袋豆があちらに、そしてこちらに!

 手を踏まれないように、すばやくゲットする。しかし、立ち上がれない。

 

 が、親切な人というのは、どこにもいるもので、「あ、倒れてる人がいる!」と気づいてくださったカップルさんが、助け起こしてくださった。あなたたちのような人にこそ、福がやってくるのです! どうぞ神様のご加護がありますように! どうもありがとうございました!!