グラスホッパー読了
今日の読書会の課題図書は『マリアビートル』で、この日のために昨日やっと読了したのが『マリアビートル』の前日譚にあたる『グラスホッパー』だ。
『グラスホッパー』を読了した後、もいちど『マリアビートル』の「あさがお」の部分を読み直すと・・・あああ〜これ、失敗した! やっぱり『グラスホッパー』読んでから『マリアビートル』読むべきだった!!
対応している部分が、そこにも、そしてここにも! もう、面白さが倍増するじゃないか〜!
大体『マリアビートル』の冒頭から群れなす「ペンギン」がでてくるんだもん。 いきなりつながってるよ。
「シール」も出てくるし、「ローリングストーンズ」も、それから「ドストエフスキー」だって。違う映画だけど、映画の話もそれぞれ印象的だ。こまかいところで、つながってくるので、本筋のところは知らなくても大丈夫なんだろうけど、楽しさはかなり変わってくる。
2作品でかぶるキャラは「鈴木」「あさがお」「スズメバチ」、かな。
もしかしたらこのシリーズで、伊坂さんはもう1作くらい書いてくれるかも、とちょっと期待している。
すごい苦手な殺しや拷問(いじめ)場面が出てくるのだけど、それらを読むのはつらいので、休み休み読むことになるのだけど、それ以上に伊坂キャラはやっぱりとても魅力的。少しずつ立ち直ってくれることを切に希望する鈴木さん、クールで無表情なのに、なぜかいい人寄りの気配がする「あさがお」さん、運の悪さがついてまわる七尾くん、そしてとびきり魅力的な老木村夫妻にも、別の物語で、もう一度会ってみたいな。