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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

中川手袋店

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 かねてから行きたかったガテン系『てぶくろ』(いわゆる軍手)のお店、中川手袋店についに潜入! (リンクから店舗の写真が見られます)

 農家の倉庫みたいな個人経営の店は、わが家からわりと近場で、近江八幡市に入ってまもなくの道沿いにある店舗だ。車で10分ばかり。店の前は、それこそ数えきれないくらい、イヤほど通った。

 とはいえ、さすがの私もひとりで潜入するのはためらわれたので、「農作業用の長靴買わへん?」と、さりげなくH氏をお誘いした。

 せっかくさりげなさを装ったのに、なぜか彼には何をしたいかがバレバレで「『ワークマン』行くんか?」と返ってきた。

 いや、「ワークマン」ならおひとりさまでも行ける気がする。チェーン店と個人有限会社の温度差は、意外に私の中では大きい。建物全体でガテン系を体現した店構えの中川手袋店に、ガテン系でない人で、しかも夫婦者が入るのは、ぜったい胡散臭がられる。

 という予想通り、「こんにちわあ〜」と二人連れで入店するやいなや、根は気の良さそうな奥さんが、「何をお探しやの?」と親切を装いつつ再三声をかけて、懐疑的気配を漂わせていたのを、私は見逃さなかった。べつに後ろめたいことはないのに、商品を見るふりをして、どうしても彼女の目の届かない方へいってしまうので、ますます怪しまれる。

 カンバンに手袋と大書し、店名にも入っているだけのことはあり、いや〜、手袋の品揃えはさすがです。端が赤緑青黄の4色セットの束軍手とか、ゴム手袋でも厚さがさまざまのものとか、滑り止めのゴム引き、ゴムの水玉のついたのとか、そのゴムもカラーバリエーションが豊富とか、作業用手袋がよりどりみどり。しかし、残念ながら、今回買うのは手袋じゃない。

 長靴コーナーにだって、見たことの無いものが多数あった。どういう作業で履くのかはナゾだが、サイドのゴムが層になって底にスパイクが付いているもの。アスファルト工事用らしい、靴底が断熱仕様になっているもの。ガテン系長靴マニア涎髄の品揃えだ。って、いるのか、そんなマニア?

 結局、私はサイズの合った白い「たびぐつ」を購入した。定価1050円のところ、処分品コーナーにあったため、500円だった。ちゃんと中敷に「たびぐつ」と勘亭流がかったひらがなで書いてあるのが、かっこいい。(かっこいいか?) ちなみに甲の部分をマジックテープで止めるタイプの「大とうりょう」や「寅さん」という靴も処分品コーナーにあった。ゆるせ、寅さん。大とうりょうだって、処分される時代だ。

 H氏も一般的な長靴を購入する。店に不似合いな不審客ながら、さほど長居もせず、問題行動もせず、意味不明なクレームもつけず、ちゃんと料金を払って商品を購入したので、店の奥さんも上機嫌で愛想良く対応してくださった。

 店を出てから、H氏に「これなー、処分品やったし、半額やったんやでー♪」と自慢すると、「私の長靴も処分品やったんや」と自慢で返された。そういやこの長靴、計算したら1000円以下だった。 

 5分ほど物色したあげく、各々処分品を買う夫婦もの。やっぱり不審客かも。