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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

昭和レトロ金物店

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 イチゴを買いに行こう、ということになり、H氏と一緒に御澤神社近くの呼称『ヤスさんのニコニコいちご』農園(本名は未だ知らず)まで出向き、カンバンで電話番号を確認して、購入可かどうか訊いてみる。予想はしていたが、はたして「寒いので実がならなくて。そして予約でずっと先までいっぱいです」とのこと。

 でもせっかく来たのだから、この続きでどこかに行こう、ということになる。H氏のリクエストで「八日市まで金物屋さんとカシワ(鶏肉)屋さんへ行こう」と、八日市の駅前商店街を目指した。カシワ屋さんは駅前の商店街、金物屋さんはメインストリートと交差する車道沿いにある。

 近江鉄道のちいさな踏切を越え、信楽の狸の置き物を屋根に山と乗せた不思議なおうちを通り過ぎ、いくつかの骨董品店やユニークレトロな置き物がディスプレイされたタバコ屋さんを横目に目的地までたどり着く。懐かしい大好きな八日市

 商店街は軒並みシャッターが降りて、どうも商店街自体が定休日の気配だった。残念ながらおいしい鶏肉やレバーやキンカンは買えずじまい。もっとも、通りに面した場所にある、近くの金物屋さんはなんとかオープンしていた。無駄足にならず、安心する。

 このお店、以前は草鞋や蓑笠、昭和の農家が日常的に使っていた竹のカゴや背負いカゴが、軒先にぶら下げられた画期的なお店だったのに、それら目立った面白い昔の物は今は無く、ずいぶん様変わりしていた。それでも心躍る昭和レトロな物は目移りするほどある。

アルマイトのお弁当箱は、1971年にフジテレビ系で放映された虫プロのアニメ『アンデルセン物語』の絵柄だ。カット入りガラスの調味料入れ、ことに醤油差しの懐かしさといったら! H氏が大お気に入りだったのが、アルマイトのショルダーひも付き水筒。

こんな感じのがあった。

 彼がいちばん気に入ってたタイプは、もっと薬缶みたいな色をして、小振りで四角っぽいものだったんだけど、ネット上では見当たらず。中蓋はコルクの栓だった。外蓋のコップには方位磁石だって付いていた。壊れていたけど。

 とはいえ、さすがにずいぶん古い物だから、ガラスのしょうゆ差しはガラスの擦れる部分が粉を吹いたようになっていたし、実際水筒も使うにはどうか?と思われるほど古く、ヒモもよれよれだった。

 お店のオバさんによれば、「これは私が子ども時代に使われていたものですよ!」とおっしゃっていた。ちなみにオバさんは70ばかりだ。

 ここは現役の荒物屋さんだが、「あんまりいいの、なかったでしょ? いいのは、古物商の人が持っていかはって」。古物商の人がまとめて買って行く普通の荒物屋さんって!! でもネットで相場をみたら、確かにここは格安だ。

 結局お買い上げしたのは、店頭のワゴンでひとめ惚れしたワイヤーのコップ置きのみ。

なんたって300円!