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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

台湾からの帰還

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 Kちゃんが台湾から帰ってきた。修学旅行だったのだ。

 「おかえり、どうやった?」ときくと「すべてが衝撃やった」。

 衝撃!? 

 まず食べ物。「前菜」に油まみれのトリ肉がやってきたことにファースト衝撃。

「ええ? 前菜やんなぁ?? 前菜がトリ?(意味的にもミスマッチ!) しかも油まみれ?」

 驚くのはまだ早い。

 一応ローストしてあるが、中はナマ。そして血まみれ。

「ホラーか!?」と思ったそうだ。たぶん内蔵が残っているかのような臭いもして。 しかし、驚くなかれ、次の食事の前菜も、そしてそのまた次の前菜も同じ物だったそうだ。

 Kちゃんは、前菜のトリに「ブラックデビル」と命名し、「また出た! ブラックデビル!」とツッコんで笑っていたらしい。

 旅先ではどんな状況でも楽しむ、どんなものでも食べる、というのが彼女の信条なので、「まずくてもくさくても、なんとか食べた」という。

 「たぶん(小さい頃から)キャンプにいってたから、『はよ帰りたい』とか思わんかったのかもしれへん。というか、これでもっと(食べ物の)手強そうな他のアジアの国とかアフリカとかへ行ってみたいと思った。たぶん、慣れたらなんとかなりそうやし」

 さすがチャレンジャー、かつフットワークのあるツワモノだ。言うことが違うわ。

 しかし「日本人殺油地獄」の食事は普通の高校生諸君には絶望的だったろう。いや、先生方も初日より緊急職員会議を開き、「せめて白飯(しろめし)をつけてもらおう」という改善がなされたらしい。当然、外国米なのでぱさぱさしていたが、それでも白飯があるだけで、ずいぶん救われたという。

 先輩からの体験談を聞いていた子たちは、トランクに半分お菓子を詰め込んでいたので、お菓子で空腹を満たしたらしい。菓子で餓死をまぬがれたのか。

 もっとも自由時間に食べた小龍包とかは美味しかったらしいので、場所とかモノによっては日本人に合うものがあるのかも。

 「食い物のうらみはおそろしい」というが、日本に帰国した高校生たちは、「ニッポン、バンザイ!」的空気に満ち満ちていたという。大阪市の市長に、「日の丸・君が代」強制より遥かに有効な「愛国心」の育て方を教えてあげたい。

 だから台湾はこりごり、という話ではない。衝撃的だった、でも楽しかった、ともKちゃんは言っていた。なにしろ帰宅後、疲れ果てているにも関わらず、1時間もあれこれ話してくれたのだから。台湾旅行の他のあれこれは、ー 後半へ続く(©『ちびまるこちゃん』@キートン山田)。