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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

福よ、来い!

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 大変長らくお待たせいたしました。Kちゃんの台湾修学旅行の後半です。

 交流校での授業は選択できたので、Kちゃんは多少は腕に覚えのある書道を選んだ。高1のときに選択で書道を選んでいたのだ。

 まず先生が「漢字は象形文字という絵から生まれたものです。最初にサカナの絵を描いてください」という説明があり、赤い立派な紙に台湾と日本の高校生たちが、サカナの絵を描いた。ちまちまとした絵とか、シンプルな形とか、アニメっぽいサカナを描いた子が多かったらしい。

 Kちゃんは、こういうのを描いた↓

 彼女の後に立った先生は、「わんだふー!」と作品をとりあげ、教室の前に戻ると、みんなに見せていたとか。「大きくて肥満のサカナですね! 太っているのは縁起がよくて、いいんですよ」

 うまくはないけど、妙に存在感があるのが、彼女の絵のいいところである。

 ちなみに中国語で「年年有餘(余)」とは、「毎年お金や食べ物に余裕がある」ということらしい。また「餘」と「魚」が同音であることから、旧正月の縁起物にはしばしば「魚」が登場するということだ。

 「では、鹿の象形文字を見せますので、これを自分流に書いてみてください」

ということで、Kちゃんはこう書いた↓

「なんか、でかい目玉からいきなりツノがはえてるみたいで、こわいわー」

 

 胴体の点々と足元の草は、もちろん象形文字ではなく、彼女の創作である。鹿も「長寿の神様の乗り物」だそうで、やはり縁起がいい動物なのだ。

「幸運を思う通り手にできる」「なんでもかんでもうまくいく」という意味で、やはりお正月の挨拶などに使うそう。

 そんなわけで縁起物炸裂な、おめでたい書道の授業なのでありました。先生、どうもありがとうございました。

          ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 次は街中での台湾体験。足ツボマッサージとか、小龍包作りとかある選択肢のなかで、彼女が選んだのは「太極拳」。

 武道に憧れがあるKちゃんは、「拳」というからには台湾武道の一種だと思い込んでいたらしい。たぶん「北斗の拳」からの連想だろう。

 出発前に体験するものを決めることになっていたのだが、決定後、友達から「太極拳って、体操みたいなもんやでえ〜」と聞いて、少々がっかりしたらしい。

 しかし「太極拳、どやった?」と聞くと、ニヤリと

「ウチ、太極拳、極めたで!」と手のひらを向かい合わせにして「ほら、気が通っているし! 合気道みたいに、触れずに相手を倒せそうや」。

「う〜ん、『ドラゴンボール』みたいに、カメハメ波をなげられるかもしれんな〜」

「できるようになる気がする」

 体験した当初は、体育館じゃなく公園みたいなとこだったので、寒かったしテンション低かったけど、やってみたら先生は丁寧に教えてくれたし、おもしろかった、とか。

 女の先生は「太極拳」とプリントされたTシャツを着ておられたとか。わかりやすい!