ついに東福寺
やっと東福寺目前の臥雲橋(がうんきょう)にたどり着く。東福寺の境内を流れる渓流「洗玉澗(せんぎょくかん)」に架かっている。京都市内でも珍しい100%木造かつ屋根付きの橋だ。
ところで「洗玉澗(せんぎょくかん)」には3つの橋が架かっている。一番上流側に架かるのが「偃月(えんげつ)橋」、中ほどは有名な「通天(つうてん)橋」で、この「臥雲(がうん)橋」は一番下流側に架かっている。3つとも屋根のある橋廊の形をしており、大変珍しい。
この臥雲橋のおもしろい所は、境内ではあるものの 公道のように一般の自由往来が認められているところ。地元の人たちも行き来している。渡った先には保育園だってあり、幼子のかわいい歌声が響いていた。
観光客は必ずここで写真を撮る。
なぜなら、通行するには料金がいるくらいな有名どころ、通天橋が見える絶景ポイントだから。
この連なる裸の木は、すべて紅葉。紅葉シーズンには恐ろしいくらいの人波だが、いまはオフなので、そこそこだ。もっとも3日間限定の涅槃会シーズンだから、それなりには多いかも。ズームしてみよう。
「枯れ木も山の賑わい」という言葉が、ふと頭をよぎる風景だ。
橋を渡ってしまうと、白壁が続き、壁の向こうから椿が顔をのぞかせる。上から、椿、瓦、白壁、セメント、苔、石垣という層になっている。れんくみさん曰く「竹下夢二の世界」。
そんな景色を見つつ、ついに東福寺に到着。日下門より入場。
入ってすぐ眼に入ったのが、これ↓
う〜ん、さすがは東福寺、トイレからして、でかいぞ!・・・って、ちがうちがう! 確かに百雪隠ともいわれる禅宗式のトイレ、東司という建物も東福寺にはあるけれど、それだって室町時代の重要文化財だって!