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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

遠い記憶の香り

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 昨日、近所の義姉さんから、冷凍韓国松茸をいただいた。

 自慢じゃないが、未婚の頃も、既婚者になってからも、松茸を料理したことは1度だってない。もちろん買ったことだってない。せいぜい「松茸ゴハンの素」を買ってくるくらいだ。冷凍であろうが、韓国産であろうが、くさっても松茸。ジップロック開封すると、えもいわれぬ松茸の香りがする。

 どうでもいいけど「腐っても鯛」って、あれ、どうなんだろう。腐った鯛が威張ってたって、どうしようもないのでは。だって、いくら鯛といっても、腐ってたら食べられないじゃないか! 腐ってる鯛より、腐ってないジャコの方が、絶対いいと思うんだけど。

 というわけで、昨晩は松茸と豆腐のお吸い物にし、今晩は松茸ぎっしりの小田巻き蒸し(茶碗蒸しにうどんの入ったもの)にした。

 春にまさかの松茸。いいねえ。

 松茸を切っているとき、ふとその香りから記憶が呼び覚まされる。私がまだ未婚の頃、香辛料とかハーブとかフレーバーとかの小瓶に凝ったことがあり、オレガノとかシナモンとか八角とかの小瓶を、台所に並べていた。

 当時、お菓子作りによく利用するバニラエッセンスと同じ香料シリーズに、「松茸エキス」というのがあった。ちょっと高めに価格設定がされていたものだったけど、なにしろそのたぐいのものに熱中していたから、迷わず購入した。

 それが良く出来ていて、永谷園の「松茸のお吸い物」と同じ香りがしたので、椎茸のお吸い物にエキスをふって「松茸のお吸い物」もどきを作って喜んでいた。

 すっかり忘れ去っていた遠い記憶だ。

 そしてもうスーパーで「松茸エキス」を見かけることはなくなった。あるところには、あるのかなあ、今でも? ホンモノのナマの松茸の香りを知って、やはりあれは良くできた香りだったなあ、と今更ながら感嘆してしまったのであった。