迷える生き物たち
今日は「晴れ、ときどき曇り」という絶好の野外仕事日和だ。
そうだ、お地蔵さんの花が枯れていたから、満開のユキヤナギと入れ替えよう!と思い立った。
昨年れんくみさんに(労働報酬を兼ねて♪)いただいたチューリップの球根も蕾を付けるまでに成長し、2、3個はフリルつきで花びらのとんがった赤い花を咲かせた。これも混ぜよう。
お地蔵さんの集団は、ちょっと異界の入口っぽい。そこに咲き乱れる花が参加すると、異界のお花畑状態になり、見ているとちょっとぞくぞくするような気持ちに・・・。
玄関脇の木を刈り込んだり、庭の草むしりをしたりしていると、聞いたことも無いほど美しい鳥の歌声が聴こえてきた。顔を上げて声の方を見る。裸の庭木にとまっているのは、みたこともないほど美しい鳥だった。「天は二物を与えず」という言葉に真っ向から戦いを挑むような、声も姿もキレイ極まりないという反則ワザの鳥である。
これで顔が人間なら、「迦陵頻伽(かりょうびんが)」か?!というところである。いやほんと、もしかして、冥界に足を踏み入れたのかも??と、ちょっと思ったりもした。
シッポが長いので、鳩より少し大きいくらい。お腹が黄色でパッと見はきらきらしい緑と青。こんな派手なの、絶対、野鳥じゃない!! 日本の鳥でもないと思う。ペットの鳥だ。そうだ、写真だ! カメラだ!
と思ったとたん、美声を響かせながら、どこかへ飛んで行ってしまった。
それでも薪棚の近くで再会する。鳥は雑草を、さも旨そうについばんでいるではないか。こんどこそ、写真を!
緑の中にいれば、保護色で安心♪だと思っているのだろうか? あまいぞ!! 思いっきり目立ってるじゃないか! しかし、とてもくつろいでいた様子だった。
調べてみると「ビセイインコ」という鳥らしい。たしかに恐ろしく美声だ。オーストラリアの固有種なので、場違い感満載なはずだ。
それにしても、ウチはよく迷子ちゃんたちがやってくる。昨年は手負いの迷い猫と、迷いブルドッグが来た。ブルドッグは、いかにも困ったような顔をして、植え付けたばかりの畑や花壇をさんざん駆け回って(=荒らして!)いずこへか走り去った。
最近では、迷ってないけどどこかのウチの飼い猫が、のうのうとお散歩ルートにしている。もしかして雑草だらけで野放図な感じが、逆に居心地がいいのかも??