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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

濃すぎます!

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 図書館に行って必要な本以外に、うっかり池田澄子さんの『あさがや草紙』も借りてしまう。これは句集ではない。とても短いエッセイ集だ。

 3p読んだ時点で息切れがした。酸欠ではない。逆に酸素が濃過ぎるのだ。ひとつひとつのごく短いエッセイが、極上の濃茶のようで、ひとつ読み終えるたびに「ほうぅ」とため息をついてしまう。池田澄子さん、奇跡の人だ。俳句もくらくらするくらい大好きだが、エッセイも「紙魚子好み」が濃厚すぎる。池田さん本人から、全力で体当たりされたように衝撃的だ。

 ものすごい内容だから、ではない。池田さんの視点とか、感性とか、考え方が、面白いくらいユニークで個性的なのだ。昔の佐野洋子さんのエッセイを読んだときと同じくらい、うれしい衝撃だった。

 めちゃめちゃ素晴らしい!!! これは買わねば、と密かに思う。H氏のボーナスが出て一息ついたら、注文出して買わなくちゃ。

 こんな時代に、こんなに好きな人ができて、本当にうれしい。好きな人やモノは、ぞっこん人をシアワセにするから。私は、好きな人やモノやコトがいっぱいあって、なんてシアワセなんだろうと、つくづくする。

 と共に、こんな素晴らしい本が、書店に無かったり、なかなか読者までたどり着けないなんて、もったいないなあ・・・と悔しい気持ちも。広告も出ないし、書評を読むことも無かった。残念。

 だって、読むとあまりにうれしくて、叫びたい気持ちになったりする本。ものすごくカユイところを、ちょうどいい加減で優しく掻いてもらっているような、そんな本。池田澄子さんのエッセイは、句集と並んで、惜しげなく絶賛、です。