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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

セーフで梅雨入り

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 おとといからタマネギの収穫を始めている。今日が雨という天気予報だったので、昨日までにタマネギを畑から抜いて一日〜半日の間、畑に放置し日干しした。その後、屋根のあるところにゴザを強いてその上に集めた。

 そこからが今日の仕事だ。タマネギの葉っぱの部分を束ね、軒先に吊るせるように縛っていく。縛り終えたら、不要な葉っぱの部分は切ってしまう、という単純作業だ。仕事は簡単だが量がハンパないので、一日がかりを覚悟しお昼はカップラーメンで済ます。でも『梅ちゃん先生』(私の変人好きを刺激してくれる松岡先生、大好き〜・笑)を見ながらということで、12時半から1時がお昼休みだ。

 久しぶりにラジオではなくカセットテープを聴こうと思い立ち、適当に3本ほどカセット棚から抜いてくる。中学生か高校生の頃エアチェックしたテープは、ミュージカルからビートルズまでアトランダムに入っている。大学生の頃聞いていたFMの「モーニングサウンド」という番組の、清々しいソフトなインストルメンタルとかフュージョンとかが入ったもの。結婚後に一瞬ハマったらしい(覚えていない)ナナ・ムスクーリ

 それぞれの時代のテープを聞いていると、一瞬にしてその時代の私に戻るので、人間って木の年輪とか地層のように自分の生まれてからの時間を内包しているものなんだなあと、改めて感慨深い。

 

 おじいちゃんかおばあちゃんかに教わった縛り方は、カラダが覚えていたので、色んなことを考えながら仕事ができた。

 トールキン原作の映画『指輪物語』って、指輪を探す旅だと思っていたけど、指輪を捨てるための旅だったことを今日初めて知った。NHKでこの3部作を上映するので、番組案内をみたのだ。「強力で邪悪な力を持つ指輪を捨てにいく旅、それはさまざまな妨害が入るキケンな冒険の旅」。・・・それって、ものすごくタイムリーな映画だ。というか、今現在の日本人そのものじゃない!と思うんだけど、残念ながら捨てたい気持ちはありながら、まだ旅へは一歩も踏み出していない。

 俳人池田澄子さんは、普通の日常を感度よく濃密に生きている人だ。かわいくてお茶目で愉快で繊細だけど、こと父を奪った戦争に関しては、ばっさりと一刀両断だ。それもその辺にころがっている思想に依るのではなく、あくまで個人でひとりのまっさらの感性に依って。そこがもう、とんでもなくかっこいい。

 あれやこれやを考え、最低限の家事を交え、300個ほどのタマネギを縛り終えたのは17時半。夕方から夜にかけて土砂降りの雨で、なおかつ梅雨入りしたので、梅雨前にしたいタマネギの収穫作業はセーフで間に合った。 

 蛍袋 泰山木咲き 梅雨入りす 紙魚