すばらしき老人力
またしても『平清盛』話題。書き忘れていたことがあったので。
熊野詣でに出かけた清盛一行に、早馬でもたらされた京で謀反の知らせ。一刻も早く京に戻り、信西を救うべく一戦を交えなければ!
あくまで冷静に「叔父を討たせ、いいように武士を使う信西を、わざわざ助けることも無いのでは?」と論理立てて、父・清盛に進言する重盛に、「暫く見ないうちに(一週間や!)りっぱな大人になって(うるうる)」、と思わず親戚のおばちゃんモードになる私。その後、にこにこしながら、優しく息子の腕のあたりを叩きながら、信西とのあれこれを回想し語る清盛も、よかったのだけれどね。
けれどここで重大な問題が発覚! なんせ、お参りに行く道中なので、ここで戦支度なんか用意できないぞ!? はたと困る清盛。
そこに進み出る先代からの忠義者、長老家臣で清盛の後見である平家貞(中村梅雀)。いや〜個人的に大好きなんです、役柄の家貞も、梅雀さんも!
先代より、いついかなるときも、武士たるもの戦の準備怠り無くと、大荷物の箱たちを開いて行けば。鎧、兜、刀と、出るわ出るわ武具一式!
京都から和歌山までの長距離かつ険しいであろう道中に、こんなムダとも思える大荷物を用意している家貞って・・・。さらにいえば、それだけの大荷物に、いままで気づいていなかった清盛って(汗)
これまでも家貞の出番は多くて、それも重要なポイントで登場してくれていたのだけど、ここにきてその立場が大きかったことを再認識。これって、「バットマン」シリーズに登場する万能の老執事、アルフレッドの立ち位置では!? こうして、もうすっかり私の頭の中では「アルフレッド=家貞」の公式が成立してしまったのだった。