カメムシとの戦い
そろそろ夏野菜が穫れるようになってきた。
ナスビはまだスローペースなので、ちいさいうちからお漬け物用に収穫している。まもなく標準の大きさで収穫できるようになるだろうけど、今は待ちきれないのだ。
トマトはほぼKちゃんの食料なので、いい感じに一日一個ペースだ。ピーマンは、もう暫く後にどんどんできるだろうが、H氏が私の言いつけを守り1株のみ植えてくれたので、今回は出来過ぎで困ることは無いだろう。
いま大車輪なのはキュウリだ。一日5本ペースなので、どうやってさばいていこうかと、目下クックパッドで研究中。しかも毎日キュウリ攻めだと、食べる方も疲れてしまう(贅沢!)。
毎日の畑チェックは、専業主婦ならでは楽しいわけで、お勤めしつつ寸暇を惜しんで家事をしていたときには、「それどころでは〜(汗)」なのだった。
しかし収穫の仕事なんて、実はたかがしれている。農作業は雨上がりの除草と朝夕の虫取りにいそしまなければならない。草と虫との、いつ果てるともない合戦なのだ。
先日、H氏よりカメムシを退治するようにいいつかったので、作戦を考えてみた。彼は一匹ずつ潰すという方法をプロから伝授されたそうだが、私はあまり気に染まなかったのだ。
そこで、ホースにつないだ水やり用の水を水圧を高めにして虫のいるであろう野菜に噴射し、下で受け止めるという方法を考案してみた。これが、面白いように効を奏した。
ひとつの野菜のあちこちに4、5匹ついている場合もあるし、だいたい虫自体がミリ単位の大きさだ。いっぺんに(一噴射で)3匹以上捕獲できると、テンションがあがるあがる(笑) 一日めなんか、ハウスだけで50匹以上は捕獲でき、天にものぼる心地だった(笑) 柄杓で受けて捕獲した虫は、調理には使えなくなった穴あき古鍋に水ごとあけていく。
ただし作業服着用でないとダメ。古いホースとホース先なので、水漏れもあり、びしょびしょになってしまうから。それから蚊除け対策のため、地肌を極力出さず薄着もバツ。軍手とか手ぬぐい帽子とかゴム長とかだから、暑いこと暑いこと。もう家族でさえ誰だか判らないくらい、不審な格好で畑入りする。ほとんど甲冑で戦(いくさ)に赴くという風情だ(笑)
このようにして、戦いの幕は切って落とされたのであった。今のところ優勢に立ってはいるが、虫がいかにずる賢いやつらなのか身をもって知っているので、油断は禁物。アッと驚くような人間の裏をかく作戦を、実行するやつらなのだ。
おのおの方、油断めさるな、敵は援軍を募ろうぞ。ものども、気を引き締めてかかれよ! と総勢2名のわが軍は、明日の戦に備え、晩ご飯をたべるのであった。
古鍋にカメムシどもの夢のあと