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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

ゲバラ、おります。

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 いつもチェックしているエンタメノンフィクション作家の高野秀行さんのブログに、見過ごせない映画評が載っていた。記事のタイトルは『日本のゲバラ、ここにあり』

 映画は長谷川三郎監督のドキュメンタリー映画『ニッポンの嘘』。今年で90歳になるという現役の(!)報道写真家・福島菊次郎を描いたものだ。

 福島菊次郎・・・聞いたことあるなぁ。

 調べてみたら彼の『戦争がはじまる』(現在絶版)というフォトルポルタージュを、仕事で発注した覚えが。なんかインパクトのあるレビューだったので、これは購入しとかなくちゃ!と思ったのだ。

 高野さんの受け売りで紹介するが、彼は反骨のジャーナリストで、広島の極貧の被爆者、全共闘運動、成田空港建設の三里塚闘争、公害問題、原発問題など戦後日本の恥部をひたすら撮り続けてきた、おそるべきジイさんである。

 自衛隊を隠し撮りしたときには、国家権力に付け狙われたあげく、暴漢に襲われ重症を負い、家も焼かれた。でも相手は「国家」なので、警察に行っても見て見ぬ振り。

 それでも自分を曲げない。90歳の現在、彼は生活費にも事欠く有様なのに、飯舘村まで取材に行き、必要とあらば、地面に寝っ転がってシャッターを切っている。(でもなかなか立ち上がれないそうだ)

 高野さんによれば「一人反政府ゲリラ」だ。そして声を大にしたい高野さんの菊次郎評。

「ふつう、こういう過激なじいさんやおっさんは、尊大で、自己中だと思うのだが、この福島さんはちがう。

 誰に対しても言葉遣いや態度は丁寧で、背筋がピンと伸びてジーンズやワッチキャップがよく似合い、ちょっとかわいくて、かっこいい」

 そうそう、そこんとこ、かなり大事ですよね。

 この映画の高野さんの紹介記事がとても素敵なので、上のリンクから是非読んでみてください。そのあとは映画館に直行ですね。