乙女な文豪
土偶以外で素晴らしかったのは、H氏ともども「かっこいい〜〜♪」とその前で口にしてしまった火焔型縄文土器だ。こんなの↓
縄文文化の里、十日町市博物館のHPで画像を見られるので、リンクを貼ります (←クリック)
(トップ頁でもスライドショーとして現れます)
奥の展示室の中央に、レプリカの火焔型縄文土器にコスモスをいけてあったのが、とても素敵だった。そういえばマンガ「へうげもの」で、秀吉主催の北野大茶会があったとき、織部は、古代のしつらいで茶室をつくり、火焔土器を水差しにつかっていたことがあったっけ。あのときは、千利休が「やりすぎ・・・」と呆れていたな(笑)
次に陶芸教室に行ったら、火焔土器を作ってみたいけど、複雑すぎて難易度高過ぎるし。ムリ、ゼッタイ。
夫婦でお気に入りの土偶たち↓
ガラモン系土偶。
脱力系土偶。
土偶展・ラストの展示室は、マンガと土偶、著名人と土偶の関わりを展示してあった。星野之宣/作「宗像教授異考録」のナマ原稿とか。私的には諸星大二郎で来て欲しかったのだけど、現時点では、このポジションでしょうがないか。
反対側の壁には、土偶LOVE♡♡な著名人たちのパネルと、所蔵した土偶が。
民藝運動で有名な柳宗悦は、「日本民芸館すべての所蔵品と引き換えにしてもいい♡」と言ったくらい惚れ込んだ土偶があったらしい。陶芸家の浜田庄司や染色家の芹沢けい介も、彼に負けないくらいの土偶愛に満ちあふれている。
でも一番度肝を抜かれたのは。
ハート型の顔の土偶と、目をキラキラ星でいっぱいにし、ハートマークを飛ばす川端康成のツーショットだ!!
我家では川端康成、芥川龍之介、正岡子規といえば、深夜に見たらコワくなるほど恐怖顔の三大文豪なのに。ヤスナリ、メロメロ〜。乙女すぎる〜〜!
『芸術新潮2007年2月号』で同じフォトを発掘したので貼ってみる↓
ノーベル文学賞作家のイメージが、ガラガラと崩れ去った一瞬だった。
このツーショットで撮られたパネル写真に、私もH氏もしてやられた。この日のインパクトはこれに尽きる。