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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

文化の日は大安吉日。

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 10月、11月は秋のイベントが目白押しなので、土日は何かしらの催し物がある。10月は体調が思わしくなく、後半はひきこもり状態だったので、11月はそのぶんを取り戻すべく虎視眈々だ。

 本日は文化の日だけれど、昨日まではとくに予定がなかった。

 しかしいつものように突如H氏が、「きのうのブログにアップしたお店にいってみよう!」と希望したので、突然、昔グッズのお店にでかけることになり、午前中の予定が埋まる。

 昔グッズのお店で、ドジョウをつかまえる魚籠や、お侍さんがかぶるような笠、ワラジなどを眺める。築100年以上の店には、天井からいろんなものがぶら下がって陳列されていた。でももう、ワラジや笠などを作る職人さんは高齢のうえ、ほんの若干名しかいらしゃらないそうだ。後継者もいない。たぶん年々貴重なものと化していくのだろう。

 私は細いビニールパイプで編まれた屑籠(300円)と一握り強のシュロの毛のようなものを丸く束ねて木片に挟み込んだ、用途不明の刷毛(あるいはブラシ)のようなもの(300円)を購入する。用途は不明だが、それは明らかに私を呼んでいたのだ。

 お店のオバさんが、「今日はちょうど二五八祭があるし、のぞいてみやはったら?」とおすすめされ、流れでいってみることにした。二五八祭とは、2、5、8のつく日に市が立ったことに由来するらしい。

 通行止めになった道路は、歩行者天国。フリマや露店で大賑わいだ。ナンやカレーを売る店もあり、インド人(もしかするとネパール人?)スタッフが冷たい風に吹かれ、寒そうな表情だった。ときどき、名前のわからないゆるキャラが歩いていたが、あまりの人出の多さに写真が間に合わず(悲)

 それでも唯一「うぉーたん」だけはカシャッ! かつてはウチの子どもたちのアイドルだった水の妖精。2000年あたりのイベントでは、うぉーたんが絶大な人気を誇るマスコットだった。

 出たっ!「八日市は妖怪地」のテント!

 近くには巨大破れおばけ提灯がぶら下がり、肝試しも行われていた。 

 食べ物屋さんは行列がついているのであきらめ、郷土の名産品コーナーで干し椎茸やパンを買った。実は物品購入は1000円以上なにかを購入すると、抽選ができる引換券がもらえたので、まんまと祭企画者の術中にハマった。

 が、この抽選を引く為に並んでいたら、なんだか次々とアタリが出ていた。もしかしてものすごく気前のいい、太っ腹な抽選会なのかもしれない。

 しかも、抽選方法は千本吊りだ! 自慢じゃないが、私は以前スーパーの千本吊りでお刺身セットを当ててしまったことがあるのだ。宝くじもスクラッチも三角くじも苦手だが、これはいけるぞ!

 そして自信満々で選んだ綱を引くと、当然のように「おめでとうございます!」の声がかかる。ほらね! H氏に一瞬尊敬(!?)される。景品はどら焼きの名店、美湖母湖(びこぼこ)さんの進物用箱入りどら焼き8個入り! 千円以上の品物である。しかも小振りながら、たいへんに美味しい。ああ、ラッキー!!

 家に帰ってゴハンを食べてから、なるべくビジュアルの載った冷泉家関連本がないか地元図書館のHPを開いたところ、「図書館まつり」が今日明日開催されていることを知る。当図書館についての講演があるため、急遽3時からの予定も入ってしまった。

 ラッキーにも、たいへんお値打ちなお話を聴くことができた。素人にはほぼ判らないが、専門家がみれば建築物として何気に粋を尽くした、建築関係者の職人気質を刺激した建物だということ。図書館についての興味深いお話や、図書館の変遷や意義などを、名調子で聴くことができ有意義なひとときだった。

 帰宅する前に、レンガの様子や「アジロ積み」(玄関を出た複合施設の場所)、コンクリートの「安藤(忠雄)打ち」(障がい者用駐車場)などの職人業を鑑賞する。まさか普段使いの図書館の外観を、こんなに感慨深くみることになろうとは。しかし、残念ながらレンガはともかく、私にはコンクリートの審美眼はない。悲しいかなその美しさはよくわからない。残念だ。

 ということで、今年の文化の日は、大安吉日な一日を過ごしたのだった。