信楽たぬきの里帰り
先週、あまりにもお天気がよかったので、例によってH氏が「どっかいこ」と言い出して信楽にドライブにでかけた。
いや、目的は私の発案で「たぬきの里帰り」だ。信楽伝統産業会館主催のイベントで、マイたぬきを持参すると、「里帰り証明書」を発行してもらえる。それだけのために、わざわざ信楽まで出かけてしまう、相も変わらない阿呆夫婦だ。
信楽伝統産業会館のページより引用↓
おうちの信楽たぬきと、信楽に里帰りしませんか?持参(大きなものは写真でもOKです)された方に「里帰り証書」を発行いたします。あなたの狸さんの生まれた信楽へ一緒に遊びに来てください。
お庭に佇む、私たちのお気に入りの小振りタヌキちゃんを、赤ん坊のように膝掛けにくるんで大事に車に乗せる。H氏が子どもの頃にご両親が購入された。彼が40年以上一緒に暮らした、年代ものの貴重な物件だ。
信楽伝統産業会館の里帰りタヌキ受付嬢は、渡辺直美タイプの明るい方だった。我家のタヌキを一目みるなり、テンションあがるあがる!
「私も沢山信楽のタヌキをみてきましたけど、これは!! いいお顔ですねえ!!! 今のかわいいタヌキと違って、古いタヌキは味がありますよね。これは逸品です!」
私の了解を得てから、写真をいろんな角度から撮っていかれる。通りかかった観光客にも、ウチの狸を見せびらかしてらした(それ、ウチのですから〜・笑)
「ほら、おへそが数学のπ(パイ)みたいな形でしょう? これは古いタイプの信楽のタヌキということなんですよ」というような蘊蓄もきかせていただいた。
一方、事務手続きはすべて私まかせのH氏は、のんびりと別室で会館に展示された焼き物作品を鑑賞していた。その中の古狸があまりにも彼好みで、ぞっこん惚れ込んでいた。悪巧みで頭の中が一杯だけど、どっか抜けてるという、ギャグアニメのヒール役を思わせる狸なのだ。写真撮影はできなかったので、残念ながらお見せすることはできないが。
ものすごい秋晴れ(冬うららか、と言った方がいいのだろうか?)のもと、狸の「里帰り証明書」をいただいて、家路に向かったのだった。証明書が貰える狸の里帰りイベントは11月30日まで。ポンポコ。