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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

T2ファージ!

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 一気に冷え込んだ本日、各地で大雪注意報が出始めた。こちらではまだ降ってはいないが、いつ降ってもおかしくない寒さ、顔がいたくなるほど空気が冷えきっている。

 まもなく冬期講習に入るので、先日Kちゃんが塾のテキストを貰って(もちろん有料!)来た。

 「ほいで生物の表紙なんやけど、ウチの大嫌いなT2(ティーツー)ファージが描いてあるねん!!」

 ティーツーファージって?

 「蜘蛛みたいな足が生えてて、タンパク質とDNAでできている気色悪いヤツやねん」

 なるほどKちゃんは、蜘蛛が大嫌いやったもんな。でもこの説明では、なんのことやらなので独自に調べてみました。まずはウィキペディアより↓

 ファージ (Phage) は細菌に感染するウイルスの総称。タンパク質の外殻に遺伝情報を担う核酸 (主に二本鎖DNA) を持っている。20世紀初頭に Twort と Herelle によって独立に発見された。ファージが感染し増殖すると細菌は溶菌という現象を起こし死ぬ。この現象によってまるで細菌が食べ尽くされるかのように消えてしまうため、これにちなんで「細菌(bacteria)を食べるもの(ギリシア語:phagos)」を表す「バクテリオファージ(bacteriophage)」という名がつけられた。

 その「バクテリオファージ」(略して「ファージ」)の数ある種類のひとつがT2ファージと呼ばれるもので、大腸菌に感染して繁殖するウイルスである。ナットに足が6本ついたみたいなビジュアルで、足長ロケットみたいな生物だ。頭部は20面体だそうだ。思わず「怪人か!?」と突っ込みたくなる(「人」ではないけど)。

 これが遺伝物質であるDNAを大腸菌に注入し、周りのタンパク質の殻は捨ててしまう。そして、ファージDNAは大腸菌の中で複製され、大腸菌の中でDNA上の暗号を元に新しい殻を作っていく。

 こうしてファージは、どんどん増殖していく。動植物も、新しいDNAを導入することにより新しいタンパク質を作れるようになる。これを応用したのが、遺伝子組換え食品であり、遺伝子治療ということになるらしい。 

 う〜ん・・・まるで「エイリアン」。ミクロの世界ではSF映画のような出来事が起こっているのだ。おそるべし、T2ファージ!