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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

1月3日のテレビ その2

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 12月に関西ローカルな夕方の番組「ちちんぷいぷい」の木曜日のコーナー、「とびだせ!絵本」についての記事を書いた。

 このコーナーがお正月バージョンで、1月3日の午前9時半頃に放映されたのだ。名付けて『とびだせ!えほん お正月 』。

 今回はお正月バージョンということで、長谷川義史画伯が富士山が見える場所から新年の挨拶をする。なんと京都を飛び出し、いつもの日帰り旅ではなく、一泊二日の静岡県の旅という豪華版。風景や出あった人をスケッチしつつ、コメントを入れつつ、まではいつもどおりなんだけど、なんと葛飾北斎富嶽三十六景に挑戦!という暴挙・・・いやチャレンジで、富士山描きまくりの旅。ものすごく楽しそう。そして、富士山大好きになってしまうのだ。画伯も私も。

 まずは富士市の野菜畑。市が管理する野菜畑で、富士山を見ながら家庭菜園をしているおじさんに出会い、干した大根と畑とおじさんとバックの富士山を描かせてもらう。

 「(干した)大根と富士山、ええなあ〜」

 次に公園でフリスビー大会に向けて犬の特訓中だというおにいさんに出会い、そのボーダーコリー犬を描かせてもらった。

「大阪の犬より賢そう」

 百人一首で有名な田子の浦にやってくる。葛飾北斎が描いた頃の風景と現在の風景を見比べ、長谷川義史がエントツと富士山等を描く。工場と富士山だって、絵的には、なかなかマッチするのだ。田子の浦では名物のしらす料理が食べられるお店を訪れ、「しらす丼」を食べる。ご主人から「田子の浦の一艘曳きの漁法は、しらすに傷がつきにくい。いっぴきいっぴき丁寧につかまえるから、という事を聞き、ご主人やしらす丼等の絵を描かせてもらう。

「いっぴきいっぴきていねいに・・・描ける訳ないやろ〜!」

 次は富士山を見ながら車で富士市から富士宮市に移動。車窓からも富士山を描きつづけて、富士宮市に到着。まず「富士山本宮浅間大社」でお参りをし、鳥居と富士山を描く。次にはなぜか富士宮市役所を訪れ、無料で開放されている富士山展望ギャラリーから雄大な景色を鑑賞。絶景に感動する画伯。「かっこええ〜! しかもただ!!」

 嬉々としつつ富士山を描いていると、そこにやってきた清掃係の女性たち。「おばちゃんのブルース」(笑福亭仁鶴の曲)を歌いながら描いた。

♪がんばってや、オバちゃん♪

おそうじおばちゃんのうち一人は「私、大庭です♪」と名乗りをあげられ、長谷川画伯、ソファに倒れ込むほど爆笑。

 市役所を出て、富士宮市を散策。何処からでも見える富士山を沢山描きながら歩いた。

「(富士山のてっぺんって)おしりむきだしにされてるみたいで、はずかしい〜。ぼくだけかな〜」

・・・たぶん、画伯だけです・・・。

 富士宮市にある「富士宮やきそば 前島」を訪れる。やきそば作り32年の前島美和子さんは、富士山には無関心に近い。わざわざ見る事は無く、「天気予報」として使っているそうだ。

 富士宮市の高台にある割烹旅館が、本日の宿。「もうすぐ赤富士が見られますよ! 1日10分しかみられません。ええときにきやはった」と大女将の一ノ瀬梅子さんに案内してもらって、大きな窓から赤富士を鑑賞。ラッキー!! 風呂場からも富士山を描く。「はじめてお風呂で絵を描いた」「お風呂でホンモノの富士山が風呂場からみえる!」と感慨もひとしおの画伯だった。

 駿河湾が近いだけあって、新鮮な魚介類が食卓に並ぶ。画伯、ご満悦。そこで大女将から衝撃の告白が。彼女はなんと、旅行で来て見た富士山が、あまりにも綺麗だった為に、一主婦から思い切って此処で旅館を始めたのだ。なんというキップのいい人だろう!

 

 長谷川義史は、翌朝にも早速猫と富士山の絵を描いた。

次に長谷川義史が訪れたのは、富士宮市の郊外にある狩宿。旅も2日目に入った事で富士山と随分親しい間柄になった気がするといいながら、白糸の滝や富士山を描いた。

「富士ちゃんと呼べるくらいには親しくなった」

 富士山がすぐ近くに見える「富士宮市立人穴小学校」を訪れる。冬休みの前の教室では、子ども達が授業をしており、中学年の授業に乱入して「だじゃれ日本一周」を見せながらいきなりミニ絵本ライブを行った。「あんまりうけへんかった・・・」

 更に6年生の教室に行き、1年生の時からずっと3人のクラスだった事等を聞き、先生と一緒に4人で給食を食べている所を描かせてもらった。彼らには校歌を斉唱してもらう。お礼に、春には卒業する3人を、校庭で富士山をバックに記念スケッチ。

 全校生徒も集まったところで、画伯は校長先生の様に富士山がデザインされている朝礼台に上がって、画板ごと「スケッチ授与」を行う。

 元気で素朴な人穴小学校の子どもたちは、見ているだけで、ほのぼのしつつ感動のるつぼだった。なんていうことないけど、心が洗われるというか、涙でそうというか。まるで映画『天然コケコッコー』の世界だ。

そうそう、長谷川画伯、ちゃんと36枚、富士山の絵を描かれましたよ! 長谷川富獄三十六景は「とびだせ絵本 お正月スペシャル」録画部分終了後に、「ちちんぷいぷい」スタジオで一挙公開してくださいました。

 「一富士 二鷹 三茄子」。たねやのお正月お干菓子。