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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

陰陽師�U

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 比叡山やケーブルの話を続ける前に、ちょっとブレイクして昨夜の話。

 Kちゃんを駅まで迎えに行くまでの眠気覚ましに、民放BSでやっていた『陰陽師�U』を、たまたま途中から観た。

 途中から観たうえ、その後もちょい抜けしながら観たので、ストーリーはウィキより↓

平安時代、都に鬼が現れては人の身体の一部を食らう事件が相次ぐ中、阿倍晴明(野村萬斎)は藤原安麻呂(伊武雅刀)の娘・日美子(深田恭子)が毎夜夢遊病のようにさまよい歩くことと、鬼の事件との関係性を調べることに。一方、その頃都では幻角(中井貴一)という男が次々と奇跡を起こし、人々から神のように崇められていた……。

 あ、私、このウィキのストーリー、全部観ていない。そういう話だったんだ、と、今頃知る。しかし豪華キャストのわりに、安易な作り(脚本も演技も)が透けて見えるので、逆にヌケヌケでストーリーがとんでも大丈夫なのだ。ちょっとグロくて、ちょっと特撮が目を引いて、ちょっと不気味で、でも心は動かず。チラ見には最適かもしれない。

 唯一どっしりと浮いていない演技をしているようにみえるのが、中井貴一だ。失礼だが前作のヒットにおんぶした、こんなB級スレスレな映画でも、敵役を憎しみ全開ではなく、哀愁と静けさを内に秘めた復讐心を繊細に表現するなんて。どんな役柄も手を抜かず、常に全力演技の人なんだろう。

 とはいえ、三角の帽子のようなものを頭に載せた幻角(中井貴一)は、わが家で人気のアニメキャラにそっくりだ・・・と思っていたら、Kちゃんも彼が登場するやいなや、同じ感想を述べていた。

 「あの頭、キスケにそっくりやな」。やはり!!

 『おじゃる丸』に出てくる黄色い小鬼、「鳥じゃないっピー、鬼だっピー」が口癖のかわいいキスケのツノにそっくりなのだ。

 しかし、この映画の最大の見どころは、源博雅伊藤英明)が吹く獅子舞の笛ようなメロディにのって、巫女姿の安倍晴明野村萬斎)が舞うところだ。

 いや、超個人的嗜好なので、異を唱える人もおおいだろうが。たったいままで平安コスプレをした野村萬斎が、さらに紅をさして女装の巫女コスプレで不思議なお色気(雰囲気だけね)全開なのである。言葉を失うほどに驚く。これは一体・・・!?

 その後、よくわからないまま事態は収束し(たぶんアマテラスの力のおかげなのだろう)、家族を神に売り渡した上、死に至らしめ、大和朝廷を滅ぼそうとした幻角(中井貴一)は、前触れも無く死んだ娘、アマテラスに許しの言葉を貰い、狼男のような彼女の弟スサは、大人しく姉のもとに行き、幻角の心境の変化については何の説明もないまま、彼は清明の復活を助け、なぜか琵琶を弾き(けっこう長時間だった。「中井さん、あんまり意味の無い琵琶演奏をいっぱいさせて申し訳ない・・・」と関係者でもないのに心で謝罪する)、清明が復活する。

 えっ?? どうなってるんだ?? とりあえず、大円団なのだろうが。もしかしたら、その伏線はすべて私が見ていない部分にあったのだろうか? 全部観ていない私がいけなかったのだろうか?

 夜食(彼女にとっては晩ご飯だが)を食べながら、ラスト30分んほどを一緒にみていたKちゃんの評は「なにがやりたい? なにを伝えたい? もはや『なにがなんだか』としか言えへんわ」

 だから巫女コスプレで妙に色っぽい野村萬斎のダンスを見せたかったんだって! あとはテキトーにまとめといて、みたいな感じでは。

 映画のラストでは、安倍晴明野村萬斎)が何か言い(聞き取れなかった)、源博雅伊藤英明)と蜜虫(今井絵理子)と3人で爆笑するのだが、なにが可笑しいのか、母娘でさっぱりわからず、おいてきぼりにされたまま、映画が終わってしまった。あ、「蜜虫」って、お色気のひとではなく、清明のヘルプをする式神です。

 しかし、この消化不良なエンディングを爆笑に変換させてくれたのは、さすがKちゃんだ。

陰陽師ジョークは、キツイわ〜。アメリカンジョークより、わっからへんわ〜」。ブラックすぎて笑えないアメリカンジョーク以上なのが、陰陽師ジョークなのか! あまりにも新し過ぎるわ、陰陽師ジョーク。これからわが家で流行りそうだ。つい意味不明なジョークを口走ってしまうと、「出た!陰陽師ジョーク」と突っ込まれるとか、ね。

 アメリカンジョークを抜いて、我が家の『笑えないジョークランキング』の一位に、昨日躍り出た「陰陽師ジョーク」。すっかりツボってしまい笑いすぎて、おなかが痛くなりましたよ。