木之本、再訪
夫が休みの日に、またしても木之本へ行こう、ということになり、バタバタと出立。やはり北に向かうに連れて、どんよりと曇って来た。家を出る時には暑いくらいだった車中が、しんしんと冷えて来て、膝掛けが必要になってくる。
琵琶湖沿いを走り長浜までくると、かいつぶりやコハクチョウなどの水鳥が、わんさと水に浮かび、あるいは岸辺を歩いていた。
H氏は「白鳥!! 初めて観た!!」と大感動。とはいえ、霧?や「もや」で、景色はミルク色だ。
長浜を過ぎると、もはや日本むかし話の世界に突入だ。
山が雲を吐く別世界に感動。
りっぱな木之本駅前に無料のPがあるので、そこに駐車する。
駅前のポストには、豪勢なカブトが乗っかっていた。
木之本は豊臣秀吉ゆかりの地なので、豊太閤の兜を乗せたご当地ポストらしい。
横断歩道の中央に走る、見慣れない金属のラインは、雪を溶かす為のスプリンクラーだ。さすがは雪国!
出ました! 雪国の強力な助っ人、除雪4兄弟!! ウワサには聞いていたけれど、初めて観たので感動! 北陸だけでなく、東近江地域にもあり、冬場は大活躍だ。
秋に訪ねた時には、13時にて暖簾を片付けられていて、アウトだった大衆食堂「福田屋」さん。前回のリベンジをするべくアタック! 今度はさすがに12時半だから、大丈夫だ。
大衆食堂店内は、お馴染みの少しのテーブルと椅子席の他、一部靴を脱いで上がる4畳半ほどのお座敷?もあった。スタッフはこの日は老夫婦ふたりで、どこまでもアットホーム。
客は私たち以外にひとりだけ。もうひとり、お母さんから預っているらしいお孫さんの女の子が、調理場に近い椅子席に座って遊んでいた。もう、昭和半ばの空間に、なごむなごむ!!
「ひね鳥の鍋焼きうどん」とおでんを注文し、雰囲気と美味しさで感涙しつつ食べる。こういう場所が、やっぱり私たちには一番なのだ。