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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

木村さんのこと。

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 木村さんのことを、ずっと考えている。彼に初めて出合ったのは、大学生の学園祭だった。

 ついこの間まで、彼の顔や声は覚えていたけど、名前はすっかり忘れていた。関西の人気ブルースバンド『憂歌団』のボーカルの人、としか覚えていなかった。

 3月の末、NHKアーカイブスで、「プレミアムアーカイブス▽かんさいミッドナイトセレクション 木村充揮スペシャルライブ」を見た。

 内容は、「2005年にデビュー30周年を迎えた木村充揮(元・憂歌団)の節目を祝い、ミュージシャン仲間が集まった2日間のライブの様子を、楽屋等でのインタビューを交え伝える」というもの。再放送、もしくは再々放送。

 「ミュージシャン仲間」とはいえ、それぞれが木村さんのボーカルに衝撃を受け、音楽の道に入った人たち多数というカリスマぶりだ。『天使のダミ声』と異名をとる木村さんの歌は、たしかに「衝撃」で、私も19歳のとき、アルバムを買ってよく聴いていた。加山雄三さんのヒット曲『君といつまでも』の憂歌団バージョンが好きだった。誰とも違う、理屈抜きにハートへ一直線の歌声だ。

 ステージの木村さんは汗だくで、ずっとニコニコしていた。いや、『ゲゲゲの鬼太郎』を歌ったときは、目を見開いてギョロ付かせ、ほとんど「子泣きじじい」のようだったな。

 「みんなでうたおう、ゲゲゲのゲ♪」というリフレインを何度か歌ったあと、ギロッと客席を睨んで「どうしてみんな歌わないんだ〜〜!?」とコールしたあとは、「みんなでうたおう、ゲゲゲのゲ」の大合唱だった。

 「楽しむこと」「笑うこと」「シンプルであること」については、尋常でないくらいブレが無い。まさに鉄板。なぜか彼について考えると小松政夫さんを思い出す。

 ライブのアンコール↓

「木村充揮 - ケサラ 〜CHE SARA〜 」

 

 ものすごくシンプルなことが、とてつもなく感動的になってしまう木村マジック。