ギリギリ読書会
先週までは、すっかりあきらめていた今日の読書会だった。ちょっと私には読了できそうもない、と一度は匙を投げたのだ。
でもなんでか忘れたが気を取り直し、再度取り組んで、絶対無理だと思っていた400P以上の文庫を、なんとか読み切った。そのかわり、読書会には大幅遅刻(出かける直前まで読んでいたのだ。ついでにいえば、必死の読書で昨日のブログもトバした)
課題本は横山英夫さんの『クライマーズ・ハイ』。読みやすいし、ストーリーは滞らないし、違和感もない。でもなんだかガラスケースのなかのストーリーを追っているみたいなので、個人的には馴染まなかった。私が共有できる小説世界ではなかったから、というとっても個人的な理由。あまりに接点がないというか(笑)
でも男性にとっては「あるある」が張り巡らされているから、楽しいだろうなあ、と思う。父子の葛藤。組織での嫉妬、心ならずも理不尽な対処を余儀なくされる部下へ思い。誠実に記事に向かい合おうとすれば、熾烈なスクープ合戦に負けてしまうギリギリの判断。家族や仕事仲間からの疎外、家族や仕事仲間とのつながり。その他てんこもりに、男子読者のツボをことごとく押さえているのが、私にはちょっとあざとい気がした。深読みしすぎなのだろうか。
それでも、読み切ったという充実感で、気分は爽やかだ。散会後の中華のランチはやたら美味しかったし、ものすごい読書話題で盛り上がったし。次回は小川洋子さんだから、ぎゅっとキューブになったなにかを感じられるかも。次回は早めに読んどかなくちゃ(笑)