新聞交代。
結婚前からウチで購読していた新聞を、7月からローカル紙に変更した。
新聞を替えるのは、思想的にどうこうとか、紙面が低下したとか、記者がけしからんことをしでかした、いま現在購読している新聞に不満があるからだろう、と一般には思われる。
しかし、そんな高邁な理由ではない。いたってシンプルな理由だ。
7月から各ローカル紙で連載新聞小説、五木寛之先生の「親鸞」が完結編をスタートさせるのである!
いや、別に五木先生のファンでも、親鸞商人、あわわ親鸞上人のおっかけでもない。
ご存知の方も多かろうとは思うが、すでに各ローカル紙で「親鸞」は何度か連載されて、すでに書籍にもまとめられている。第1部、第2部「激動篇」だ。
そのとき、五木先生にぴったりと寄り添う伴走者がいた。そしてまさに、私が新聞を替えようと思い詰めるほどの原因は、その伴走者、挿絵を描かれた山口晃氏なのである! 次回の完結編でも、もちろん彼が五木先生の伴走者だ。(五木先生、なんてお心が広いのだろう・・・もしくは洒落がわかるのだろう)
昨年の11月に、京都の「えき美術館」で開催された『山口晃展』では、「親鸞」に添えられた山口画伯の原画の数々を見た。(下線部の文をクリックすると、そのときのブログが読めます) それはもちろん単独でも爆笑なのだが、ある程度親鸞上人の人生を知らないと、「??」な部分もあるし、やはり絵だけでは面白さ半減だろうと想像される。五木先生の生真面目な原文あってこそ、山口画伯の絵の面白さは倍増するのではないか。(いや、もちろんほとんどは真面目な挿絵なのだろうが)
そのときは、つくづく「事前に知っていれば、ローカル紙を購読していたのに!!」とほぞを噛んだ次第だ。それくらい面白い。「あまちゃん」に匹敵するくらい、といってもいい。毎日楽しいことがあるのは、幸せだ。
そしてついに、来月1日よりスタートする「完結篇」。おお!神はわれを見捨てなかった! このラストチャンスをいかさねば!!
という事の次第で、来月からは京都新聞です。ああ、楽しみ。たぶん全国で私みたいな山口ファンは少なからず存在するだろう。一気にローカル紙購読者が増えたりしてね。