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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

欲しい本だらけのなかのチョイス。

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 恵文社一乗寺店は2回目の訪問なのでウブではないが、やはり欲しい本だらけには違いない。いちいち手に取ったり、ぱらぱらとめくったり、ため息をついたり、思わず「ああ」とつぶやいたり。しばらくそこにいると、あまりの品揃えに、うれしすぎて「まじ目眩」を覚えるくらいだ。

 まずは、恵文社のメルマガでプッシュされていたのが、これ↓

 カゴ、かご、籠と、篭づくしの特集は、『日々』(30号)という雑誌。籠のビジュアル三昧だ。籠グラビアといってもいい。最新号の案内は、ココをクリック。滋賀県では本屋さんより「こだわりの雑貨屋さん」とかにおいてあるみたい。

 長浜市なら「季の雲」さん、彦根市なら「vokko」さん、「菓心おおすが&Anne」さん(これはスイーツのお店)、野洲市なら「savi no niwa」さん。

 そして見た瞬間、「買い」即決判断したのがこれね。

 熊楠好きにはスルーできない。写真や資料多数の熊楠グラビア。もちろん文章もたっぷり。こんなひとが実在したこと自体が、奇跡みたいだ。

 私が大好きな宮田珠己さんの『おかしなジパング図版帖』。たぶん学術書の書評集『はるか南の海のかなたに愉快な本の大陸がある』を書かれた時に、彼が発見した図版を特化したものだと思う。伝聞でしか知らない「日本」を細密画にする17世紀の西洋人。伝言ゲームを絵にしたような愉快な変形具合に、宮田さんの関西人魂の「突っ込まずにはいられない精神」が刺激されたにちがいない。

 これ、欲しかったっ! ものすごい「不思議の国」の図版になっていて、ステキ。宮田さんのつっこみコメントは、ぜひ読みたい。

 なんと宮田さん本人がこの本を解説されていますので、興味がおありの方は、こちらにどうぞ(いきなり音声が出ます)↓

http://www.youtube.com/watch?v=7y1_iRgL_9M

 へんてこりんで「奇妙な日本」に迷い込めます。

 小説の魔術師と呼ばれる久生十蘭(ひさお じゅうらん)さんは、橋本治さんが作家になるまえに読んだ唯一の小説家らしい。まずは一冊手元に置いておこう。『十蘭ビブリオマーヌ』。

 串田孫一さんの『文房具56話』の裏表紙に、内容案内の文章があり、その中に「消しゴムで作ったゴム印」という語にくぎづけになった。串田孫一さんも、消しゴムハンコを作っていたのだ! なんか、そんな「故・ナンシー関つながり」だけで買ってしまったかも(苦笑)

 中島京子さんの『女中譚』はあの『小さいおうち』の姉妹小説。「かつて女中をしていた90歳過ぎのばあさんが、アキバのメイド喫茶に通い・・・」。この内容紹介だけで、やられてしまった。この日買った唯一の小説。