欲しい本だらけのなかのチョイス。
恵文社一乗寺店は2回目の訪問なのでウブではないが、やはり欲しい本だらけには違いない。いちいち手に取ったり、ぱらぱらとめくったり、ため息をついたり、思わず「ああ」とつぶやいたり。しばらくそこにいると、あまりの品揃えに、うれしすぎて「まじ目眩」を覚えるくらいだ。
まずは、恵文社のメルマガでプッシュされていたのが、これ↓
カゴ、かご、籠と、篭づくしの特集は、『日々』(30号)という雑誌。籠のビジュアル三昧だ。籠グラビアといってもいい。最新号の案内は、ココをクリック。滋賀県では本屋さんより「こだわりの雑貨屋さん」とかにおいてあるみたい。
長浜市なら「季の雲」さん、彦根市なら「vokko」さん、「菓心おおすが&Anne」さん(これはスイーツのお店)、野洲市なら「savi no niwa」さん。
そして見た瞬間、「買い」即決判断したのがこれね。
熊楠好きにはスルーできない。写真や資料多数の熊楠グラビア。もちろん文章もたっぷり。こんなひとが実在したこと自体が、奇跡みたいだ。
私が大好きな宮田珠己さんの『おかしなジパング図版帖』。たぶん学術書の書評集『はるか南の海のかなたに愉快な本の大陸がある』を書かれた時に、彼が発見した図版を特化したものだと思う。伝聞でしか知らない「日本」を細密画にする17世紀の西洋人。伝言ゲームを絵にしたような愉快な変形具合に、宮田さんの関西人魂の「突っ込まずにはいられない精神」が刺激されたにちがいない。
これ、欲しかったっ! ものすごい「不思議の国」の図版になっていて、ステキ。宮田さんのつっこみコメントは、ぜひ読みたい。
なんと宮田さん本人がこの本を解説されていますので、興味がおありの方は、こちらにどうぞ(いきなり音声が出ます)↓
http://www.youtube.com/watch?v=7y1_iRgL_9M
へんてこりんで「奇妙な日本」に迷い込めます。
小説の魔術師と呼ばれる久生十蘭(ひさお じゅうらん)さんは、橋本治さんが作家になるまえに読んだ唯一の小説家らしい。まずは一冊手元に置いておこう。『十蘭ビブリオマーヌ』。
串田孫一さんの『文房具56話』の裏表紙に、内容案内の文章があり、その中に「消しゴムで作ったゴム印」という語にくぎづけになった。串田孫一さんも、消しゴムハンコを作っていたのだ! なんか、そんな「故・ナンシー関つながり」だけで買ってしまったかも(苦笑)
中島京子さんの『女中譚』はあの『小さいおうち』の姉妹小説。「かつて女中をしていた90歳過ぎのばあさんが、アキバのメイド喫茶に通い・・・」。この内容紹介だけで、やられてしまった。この日買った唯一の小説。