参道後半から長谷寺山門へ。
以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。
地域の老舗らしき和菓子屋さんだ。「よもぎ練羊羹」という、うまいかどうか不明そうな、不思議な食べ物の字面に心惹かれる。こういうお店には私は不可抗力だが、今回はお買い物は帰りにしよう。(しかし、帰りには4時にもなっていないのに、お店は閉まっていた・涙)
道の脇に水が流れる感じもグッとくる。岐阜の郡上八幡なんかは両側がこんな感じだったな。格子に白壁に虫かご窓、石橋に水路。もうメロメロだ。
いくつも椙玉が下がる酒屋さんには、大きなふたつの看板が掲げられていた。
看板の数なら負けへんがな! と初瀬新聞舗さん。「奈良日日新聞」のロゴは風格があるが、隣の「報知」の錆び具合は、まさに放置されているとしか思えない。
普通のお家の玄関先に、半夏生の鉢植えを発見!
お花のアップ。今年は見たいなあ、と思っていたのでとてもラッキーだった。初めて見ました。
またしても、路地の奥に石段付きの神社が。神仏習合の名残の地なんだな。
さあ、この辺から一気にお土産物屋さんが増え、遠くに来た感が盛り上がり、アドレナリンが放出される。とともに自然に「自制心」のスイッチも入る。亀の甲より年の功とは、よく言ったもんだ。
名物は草餅、三輪そうめん、ばち(そうめんの端っこ)、お茶、「葛」(&関連商品)など。
あ、ここには、その他に気になるものが! 絶対帰りに買わなくちゃ、「鹿サイダー」! うまいかそうでないかは不明だが。(というか、意味不明なタイトルからして怪しいが。だいたいなんや?「鹿」サイダーって??)
「みやげ」に「テレホンカード」!! いつの時代や!?とつっこみたいが、妙にいとしく感じる看板。
石垣のついた蔵と、土砂崩れをせき止める為の、ダリも真っ青な「ぐにゃコンクリート」のコントラストが絶妙だ。
幾多の「草餅」や「三輪そうめん」や「葛」の前を通り過ぎ、ときには試食を振り切って、ついに長谷寺にたどり着く。
といっても、ほんの入口だけど。