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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

「みつばち」

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 河原町今出川のバス停を下車し、近くの横断歩道から向かい側に渡る。駅方面に戻る方向へ歩くと、ほどなく小さな甘味処「みつばち」に到着。たぶん「蜜蜂」ではなく甘味だけに、「蜜鉢」という意味のシャレなんだと思う。

 なにげにコダワリの店構えだ。京都のお家ではよくみかける植栽が、ほどよい空間バランスで涼しげに佇み、特注らしき手描きの麻暖簾が可愛い。味のある塗り加減の土壁が素朴で、しかも見た目も自然なヒンヤリ感が心地いい(もちろんクーラーはいい感じに効いていたが)。たぶん冬は冬で温かみを醸し出すのだろう。

 調度も低め小さめの木の椅子に、モスリンぽい着物地のような布で座る部分のクッションが手作りっぽく包まれている。昔の小学校の椅子のようだが、座り心地は悪くない。むしろ落ち着く。近江八幡にある土蔵の喫茶店、「茶楽(さらく)」を和風寄りにした感じ、といえば知っている人には伝わるかもしれない。

 ひとりで入っても、全然違和感ない空間だ。このどっしりした落ち着きはどこからくるのか。暗すぎず明るすぎず、空調の加減がほどよく、スタッフも可愛く明るいが、節度ある感じ。たぶんバランスが絶妙なんだろう。トイレもこぎれいで、手洗い場には小さな花瓶に青紅葉の葉っぱが活けてあった。たぶん、店の前の植栽だ。

 甘味どころに相応しい「洋装あんみつ姫」のようなスイートな女子が注文をききにきてくださった。寒天と白玉が食べたかったので、白玉あんみつを注文する。これが今日のお昼ゴハンだ。

 ほんわりつるりんと、あっというまに食べてしまった。アンコも寒天も白玉も手作りだ。そういう見た目でそういう食感で、ヒンヤリしたものなのに、温かい気持ちになる。

 「お品書き」にテイクアウトもできると書いてあったので、あんみつが来た時点で注文時にまよった「ところてん」をお持ち帰り注文した。

 ちいさいけれど、なかなかコダワリを押し通したお店だった。箸袋も、寒天のケースもお持ち帰り用小袋だって「みつばち」印だ。

 帰宅して即、つるっといきました。帰ってからも「みつばち」を楽しんでしまった甘味日和(曇っていたけど)。