奈良日和
以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。
会期は9月の半ばだけれど、来月は予定が順次入り始めているので、8月中に行っておこうと思い立ち、奈良国立博物館へ「みほとけのかたち」展を見に行く。国立博物館パスポートが使えるので、入場料はフリーだしね。
奈良はいつもは近鉄で行くのだれど、今日は乗り継ぎがすぐだったので、成り行き任せでそのままJRに乗ってみた。たまには違うルートもいいかもしれない。ロングシートの普通電車はいつ到着できるかわからないので、途中いい具合にやってきた「大和路快速」に乗り換える。快適なボックスシートなので、ウキウキ気分。
ああ、奈良に来たよ!
風景的には滋賀県と変わらないのに、空気感はまるで違う。奈良のくうきを吸いに来ましたといいたいくらい、奈良にいるだけでうっとりする。
電車内で、お昼をどこにするかを検討吟味する。情報雑誌の奈良特集の一部を切り取ってきたのを参考にする。火曜は定休日が多いので要注意。結局、奈良博にいちばん近い場所に決める。時間も体力もないからね。
ところが東大寺門前、博物館斜交いにある観光客収容所とおぼしき「夢風ひろば」という場所に迷い込んだ。レストランやカフェ、甘味どころやおみやげ、雑貨などのお店を一同に集めた食の広場だ。
風鈴が縦横無尽に下げられ、遠慮気味に音をたてていた。ちょっと内田百けんの小説に出て来そうな、シュールで不思議な雰囲気だ。
結局は、日本料理のお店でランチとあいなった。これも成り行き任せ。でも若草山を見ながらの日本料理のセットは、結果オーライ。
お店を出て、奈良博に向かう。道を横切ると、古都の観光地には付き物の、人力車が駐車中。
鹿とたわむれる楽しげな男子たちの声が、微笑ましい。