みほとけのかたち
奈良です。
とぎれとぎれの樹々の向こうが、奈良国立博物館。
仏教美術(ときには神道や土着の宗教も)を展示させたら、盤石の実力を持つ博物館だ。考えてみたら、もう30年前から出入りしている。キュレイターさんたちの世代交代もされているだろうが、存分にみてくれなはれ的精神は、脈々と受け継がれているみたいだ。
入口近くの看板。看板仏2体がお目見え。
さすがは仏教美術の殿堂、ちゃ〜んと蓮池も常備されている。・・・まばらだけど。
1体以外は、わりにノーマルな仏像。でも1体は仏像ですらない。力士形の武神像らしい。初めて見る造形。
30年も仏像をみているのに、そんなツワモノの度肝を抜く、あっと驚くタメゴロー的仏像に出くわす。思わず笑みがもれてしまうユルカワな仏像にも出会う。小振りながら精緻な作りと鮮明な色彩に驚嘆する四天王像にも。(彼らの足元にいる邪鬼たちも表情豊かだ)
奈良国立博物館所蔵の仏像を中心に、今回は割合ざっくりとしたキャプションで、見る人に委ねる部分が多い。むしろ仏像自体にユニークなものが多く、謎めいた展示が珍しく、面白かった。たぶんあえてのざっくりさだろう。説明があっさりな分、大人対象、子ども対象と二人のボランティアガイドさんたちが会場に待機され、手強い質問を手ぐすね引いて待ってらっしゃった。
私は質問あったはずなのに、メモしとくのを怠って忘れてしまった。残念。
お気に入りの仏像さんたちは、次回ゆっくりと紹介したい。・・・ねむ。