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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

奈良博仏コレクション

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 奈良の国立博物館といえば、ウワサにはきいたことがあり、奈良博グッズにも登場しこの博物館のシンボルと化している、通称「走り大黒」さまだろう。これを今回しっかりと目に焼き付けた。想像していたよりずっと大きかったし、躍動感がハンパ無かった。風をきって走る大黒さま。リレーの選手みたいにかっこいい。まさか大黒さまに「かっこいい」という形容がつく日がこようとは思わなかったが。

 「走り大黒」という通称が有名だけど、近年では寺院伽藍(がらん)の守護尊である伽藍神中の「感応使者」にあたると考えられているそうで、実は大黒さまではないらしい。

 また京都の東福寺には、彼のそっくりさんがいるそうである。

 ガンダーラの釈迦苦行像は、「そ、そこまでしなくても!」というくらい、苦行の極限を表現していて痛々しいが、今回のは痩せてはいるが、飄々とした風を感じる。これは「あ! 苦行ってムダなことだったのね・・・」と、ふと気づいてしまい、よろよろと山を下りる場面らしい。

「出山(しゅっせん)釈迦如来立像」には、他の苦行像のような苦悩の気配はない。さしずめ「少なくとも、苦行しても悟りは得られないということがわかったから、ま、いっか」という、一種さわやかな進歩を感じられるようだ。

 このあと彼はスジャータに会い、乳粥をもらうことになる。「聖☆おにいさん」的には、その後、スジャータからお中元とお歳暮に乳粥を送りつけられることになり、悩みを深めることになる(笑)

 「みほとけのかたち」展でナンバーワンのユルカワ仏として押しておきたいのがこのお方だ。

 このアンバランスな体型の絶妙さ、世の中をなめてかかっているかのような存在感、しゃかりきに仕事をしているのがあほらしくなるような、Take it easyな仏である。いいなあ、好きだなあ。さすが飛鳥仏、古代のおおらかさに乾杯だ。

 今回一番度肝を抜かれたのが、めったにお目にかかれないフルヌードの仏さま、「阿弥陀如来立像」。普段は本物の布地の衣をまとっておられるそうで、着せ替え仏のようなお方。目のやり場に困るような、じっくりみてしまうような。そして、じっくりみたら「さすがはホトケさま!!」と感心しきりになるはず。

*R18指定で(笑)リンクを貼ります。奈良博の「名品ギャラリー」、上から2番目です。

http://www.narahaku.go.jp/gallery/index.php?action=list&b=%E5%BD%AB%E5%88%BB

 まだまだ素敵仏がたくさん! ではまた次回に続きます。