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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

ステキ仏に魂抜かれ。

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 もちろんレアなイロモノ系じゃない、正統派ビジュアル系の 仏像さまたちも多数出演されている。

 このファッションモデルのような身のこなし、軽い腰のヒネリも効いている。衣服のまとい方のセンスも抜群だ。それでいて木調の素朴さと清楚な美しさが同居している。なにより、ふわっと軽やかだ。

 これほどパーフェクトに美しい地蔵菩薩さまにお目にかかれるなんて! 眼福とはこのこと。光背の線が一本ないのは、あまりにカンペキだといけないからかも。もう、ためいきの大安売りだった。うっとりとお地蔵様をみあげながら、まわりをぐるぐる回った。

 こんなに精緻で美しい、しかもカラフルな四天王を見たのは初めてかもしれない。顔の色は彼らがいる方角を表しているそうだ。ガラスケースに入った日本人形くらいの小振りな像だけど、作りは微に入り細に入り作り込んである。好きな物を描きこむ時の森薫さん(漫画家)のようだ。踏みつけられた邪鬼までがつくりこまれ、表情ゆたかで邪鬼にも玉眼が嵌められるほど手が込んでいる。

 なぜか素通り出来ない仏様。キャプションには「いわゆる濃い顔」と書かれていた。なるほど、だからか。シンプルなのにどこか個性的。平安時代の作だけど、技術的にはまだおおらかな感じがする。

 ああ〜もう〜! とても涅槃仏とは思えない長閑(のどか)さが素敵。ひなたぼっこでお昼寝状態だ。場所は干し草の上か縁側あたりか。からだは斜め上をむいているのに、足先が真横という造形も楽しい。ここでも動物園のシロクマみたいに、ガラスケースの前を往復してしまった。

 というような仏様たちが多数、みなさまのお越しをお待ち申し上げています。仏像のみならず、巨大な曼荼羅などもかかっており、大迫力。さすがは奈良博の仏像展だった。