御香宮神社へのオン・ザ・ロード
「魚三楼」さんより、徒歩で後香宮(ごこうぐう)神社へ向かう。途中「近鉄桃山御陵前」の駅に遭遇する。
この雑然さのすぐ近くに聖域があるなんて、京都はやっぱり面白い。
そしてさすがは酒処、水処である、「名水めぐり」の大きな地図が。
おまけにこの辺りは、歴史的にも興味深い場所なのだ。
道を隔てて敵味方が、それぞれに陣を構えていたなんて。これが近代日本の幕開けだなんて。近すぎて可笑しすぎるぞ。
ほどなく、車道にまたがる後香宮神社の朱の大鳥居に接近するが、不思議なコラボを発見する。
鳥居と十字架のコラボ!?
もう一度横手を見れば、石垣に乗った白壁の塀が続く内側に、和風建築。
でも、門は洋風でそのトップには十字架!?
基督教会!
しかも幼稚園を併設している。わああ、斬新!
京都新聞の記事「カテドラル京都16」によれば、
桃山基督教会は1936年、奈良の宮大工が完成させた。当時の京都教区のニコルス監督が、隣の御香宮(ごこうぐう)神社と調和するよう神社風にした。
建物は1階が桃山幼稚園のホール、2階が礼拝堂。聖堂の黄の窓ガラスは外光を黄金色に彩る。昭和初めの大阪ガラスという。天井はノアの箱舟の船底のよう。軒丸瓦には十字の紋が。
写真で見ると、幼稚園の1F部分は改装されており、きれいで使い勝手がよさそうだが、2Fの礼拝堂と屋根の十字架の意匠は、創建当時のままだそうだ。どんなにええ仕事をするねん、宮大工さん!
なるほど、隣の神社との調和を図るため、あえて木造和風建築になったのね。黄色の大阪ガラス、カッコ良すぎる! いや京都新聞に載っていた写真をみると、礼拝堂のすべてがカッコイイ!
そんな風に、ツアーと全く関係ない場所に、ひとり小ネタを見つけては萌えていたのでした。
(そんなことをしてるから、わああ〜、遅れをとってしまった〜!)