御香宮神社の入口で
道路上にあった大鳥居には、大祭の案内がいくつも。
神社のHPによれば、
十月の神幸祭は、伏見九郷の総鎮守の祭礼とされ、古来『伏見祭』と称せられ今も洛南随一の大祭として聞こえている。
この「神幸祭」、実に9日間!!も開催される、まさしく大祭だ。
メインは神輿渡御だ。旧神輿は、徳川家康の孫娘、千姫の初誕祝いに奉納された。その通称『千姫神輿』は、日本一重い神輿として氏子の自慢の一つであったが余りにも重く、今はかけないとか。「自慢するほど重い」からかけないって!? ネタなのだろうか?
また花笠巡行でも有名で、室町時代からの伝統があり、時代ごとに趣向を凝らして発展した模様だ。ああ、見てみたい!
もちろん露店も百以上が並ぶ。なにしろ9日間だから、氏子有志が開催する催しも多岐におよび、ちびっこ相撲大会あり、尺八や箏、詩吟やハーモニカ合奏などもおこなわれるらしい。神社でハーモニカ奉納? ・・・あると思います。
この干された簾?たちは、祭の準備なのか。
この表門は国指定重要文化財。1622年、水戸黄門の父、徳川頼房が伏見城の大手門を拝領して寄進したもの。どうりで立派だ。
この表門で特筆すべきは、正面を飾る中国二十四孝を彫った蟇股だ。右から、楊香(ようこう)、敦巨(かっきょ)、唐夫人、孟宗の物語の順にならんでいる。
敦巨は母に孝行するために、子供を殺して埋めようとした所、 黄金の釜が出土、子供を殺さずに母に孝養を盡した。
唐夫人の曽祖母は歯が無かったので、 自分の乳を飲ませて祖母は天寿を全うした。
孟子は寒中に病弱の母が筍を食べたいというので、 雪の中を歩いていると彼の孝養に感じて寒中にも拘らず筍が出てきた。
う〜ん、日本の「養老の滝」みたいな話は腑に落ちるんだけど、中国の孝行話って、なんか釈然としないなぁ。我が子を殺そうとしたり、曾祖母に母乳を飲ませたり、冬にタケノコを食べたがったりって、「ある」とは思えないなぁ。しかもタケノコが親孝行な心に感動して出てくるって。タケノコこそ、寒中にわざわざ、しかも食べられるため我が身を犠牲にしてるんだから讃えてあげたい気がする。
あ、楊香という名の娘が猛虎より父を救った話の蛙股の写真、撮りそびれてたよ(汗)