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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

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 「有終館」は、もと「書籍館」と呼ばれた同志社最初の図書館だ。

 D.C.グリーンの設計により1887年11月に竣工した。側面から見たらわからないが、上から俯瞰すると十字架の形の建物らしい。

 凝ったレンガ積みが美しい。ちなみにこの建物の裏手には、お文庫の蔵を守るため、京都に唯一残った公家屋敷の冷泉家がある。

「有終」といいながら、100年以上の歳月を見ているのだ。

 「致遠館」は、1916年3月に竣工した建物で、W.M.ヴォーリーズの設計と言われている。館名は、新島襄の生徒だった徳富蘇峰が、諸葛孔明の言葉「寧静に非ずんば以って遠きを到むるなし」から命名した。

 建物の入口に掲げられた蘇峰による扁額↑ 建物の全体像がなくて、すみません(汗)

 同志社建学の精神が彫られた「良心碑」↓

 「良心の全身に充満したる丈夫(ますらお)の起り来(きた)らん事を」 (良心が全身に充満した青年が現れることを)望んでやまない、と一生徒への手紙にしたためていた。これを建学の精神とし、「良心碑」として正門近くに設置されている。

 同志社の正門を出ると、今出川御門が向かいにある。

 角を曲がったとき、向こうからやって来た蝶ネクタイに口髭の、いかにも上品な紳士とすれ違う。蝶ネクタイを締めても違和感がないのは、岩倉具視くらいだと思っていたが、そうでもないようだ。パリッとした出で立ちの紳士が少し距離を取ったとき、見計らったように小嶋先生が小声で「いまのは、同志社の村田学長です。まだ40代で、法学部からの大抜擢です」

 偶然のサプライズに一同がざわめき、不審げに振り向く学長。なんと、学長にまでお会い出来るとは! 

 

 今度は外から同志社を見る。この優美な建物は、ヴォーリズ建築「アーモスト館」。登録有形文化財だ。

 こちらも同じく登録有形文化財の「啓明館」。同じくヴォーリズの手に寄って建てられた。

 写真はないが、京都大学の時計台記念館で知られる武田五一が設計した、同志社のシンボル的存在である「栄光館」で、新島八重の葬儀がとり行われた。奇しくも彼女が亡くなったのと同じ昭和7年に竣工されたので、彼女は新築の「栄光館」に見送られていったのだ。正面中央に印象的な八角形の塔がある。先頃リニューアルされたばかりだ。現在は入学式や卒業式といったセレモニーに利用されている。

おまけ:ネットの写真とリアル学長を思い出しながら似顔絵を描いてみました↓

(「似てない似顔絵」というアンビバレンツなシロモノかも)