緑の京都御苑へ
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次の新島邸までの通路でもある京都御苑は、京都の住人にとっては憩いの場だ。散歩するには絶好で、雅びな塀伝いを歩くもよし、しだれ桜の名所、美しい松の姿、絶好の大文字ポイントと季節の自然を愛でながら、のんびりとぶらぶらできる。
同志社を出て、大通りを渡って今出川御門をくぐれば、もう御苑。
入った途端に緑の匂いとしっとりと冷たい湿気を含んだ空気になり、森のような小径に入って行く。
由緒ある五摂家(ごせっけ)のひとつ、近衛邸跡。
有名な「近衛の糸桜」は3月下旬から4月上旬に咲くらしい。
そもそも「近衛の糸桜」なるものも知らなかった。またひとつ、京都の桜の名所を知る。
聳えるような大木の松を通り抜け、視界が開ける玉砂利の部分に出る。
玉砂利がよけられ地肌が見えている一本道は、細いけれど自転車道(笑) だから、ここは歩行者立ち入り禁止。
桧皮葺の屋根は、「朔平門」。
透かし彫りが端正で美しい。
小さくて分かりにくいけど、丸瓦も菊、端の飾りも鬼瓦でなく菊。さすが天皇のご実家、御所だ。
松の緑が、はっとするほど鮮やかだった。