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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

木地師資料館

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 「木地屋民芸品展示資料館」、一般に「木地師資料館」と呼ばれる展示館に入ってみる。

 昭和56年に開館した。古い文書がずらりと展示ケースに並べられている。「氏子駈帳」「往来手形」「免許状」などの木地師文書。なにしろ全国の木地師の総元締なので、木地師にまつわる文書が保存されているのだろう。

 部屋の突き当たりにはずらりと「こけし」が並んでいた。こけしといえば東北だ。遠く東北より、さまざまなタイプのこけしが寄贈もしくは奉納されたらしい。こけし作りも轆轤(ろくろ)を使って木を成形するから、やはり木地師なのだ。

 ノミで彫られた能面なども陳列されていた。繊細でなめらか。でもウチにあったらちょっと怖いかも。

 軸にヒモを巻き付けた手挽き轆轤(ろくろ)も、実際触れる場所に置いてある。あんな簡単な装置で昭和40年代まで木を加工していたなんて。私が小学生だった時代だもんな。

 外に出て石段を降りたら、そこはまるで信州の田舎のよう。山水が流れ山が迫り、素朴な石垣の横に舗装された小径。

 そこから再びバスに乗り込み、すっかり時間がおせおせになっていたので、遅い昼食の場所に向かう。同じ永源寺内だけど、下界に下りる。

 さようなら、近江のマチュピチュ。空気も時間もまるで違う君ヶ畑は、なにか人間が刷新されるような清新さがある不思議な場所だった。