山口画伯、暴走中(笑)
いやー、7月から京都新聞に替えて、本当に毎日の新聞小説が楽しみだ。いや、五木寛之先生の本文もさることながら、山口晃画伯の挿絵が、ここんところ暴走が止まらない勢いなのだ(笑)
例によって山口画伯の、「疾走する妄想力」が冴え渡っている。
これは親鸞が、念仏道場が雨後の筍のように巷のそこここに出て来て、さまざまな形で人心を捉えようとしていることに懸念を現している、という話の挿絵↓
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・・・「サークル名」って!! そして「南無!アミーゴ!!」、「へい!浄土」という会名称って(絶句) 「ひとこと」欄もじっくり読めば、なかなかの曲者だし。
山口画伯の妄想力、とめどなし!
次は、親鸞が息子・善鸞に、自分が深く尊敬している法然門下の高弟・聖覚の書いた「唯信鈔」を何度も写し、ひとにも勧めていたという話が、こんな挿絵に↓
↑新聞のBOOkS紹介欄か!? 実は『親鸞』は新聞の6面で連載されているので、挿絵にも「(6)」とさりげなくある。
こちらは、もはや馬飼いの時代になり、すっかり勢力が衰えてしまった牛飼いの白河印地党が、敵方の幹部だった覚連坊と手を結んで、再び勢いを取り戻そうという話の挿絵だが↓
まさかのドリンクを出してくるとは!! ちなみに弥七というのは、印地党の高齢(ぼけぼけでお飾り状態)の頭。
最近の極めつけが、これ! 唱導(浄土真宗を広めるためノリのいい節を付けた説法の歌)で民衆に説法をする親鸞の長男、善鸞の勇姿!
ええっ!! まさかのラップ!?
唱導(浄土真宗を広めるためノリのいい節を付けた説法の歌)が、ラップに!? しかも「挿画はイメージです」・・・って! コマ割りして、作詞して、山口画伯、どんだけ時間かけて挿絵かいてるんや!
他にも、善鸞が夜遅く帰って来たとき、手みやげの折り詰めは、なにげに「いいわけ」包装紙に包まれているし↓
善鸞の妻・涼(すず)が、カラダ目当ての金貸しを手玉にとって、さっさと立ち去るときの捨て台詞?が「蛇〜ネ」(じゃ〜ね)だったり↓
そして昨日。出ましたっ! 体の各部位独立パーソンズ! もうこれ、シリーズ化してるし!
ああ、今日はなにやらかしてくれはるんやろ、山口画伯・・・と、朝刊を開くのが楽しみで(笑)