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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

木之本は観光シーズン

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 鍋焼きうどんをそろそろ食べ終わるかという頃、上品な年配女性の団体さんが「福田屋」さんにやってきた。

 最初に戸口近くにいらした作業服姿の中年男性は、見事に店の佇まいと調和していたけれど、上品なおば(あ)さんの団体さんだと、ちょっと場違い感はイナメナイよね。

 福田屋さんの壁に貼ったメニューで気になったのが、「中華そば」と「ラーメン」が隣同士で並んでいること。気になることは即座に解決したい私は、清算後、おばちゃんにその差異を訊いてみた。

 「『ラーメン』は鶏ガラスープで、『中華そば』はお醤油ベースの和風だし」とのこと。んんー、やっぱり食べてみないとピンとこないな。次回の宿題だ。

 ところで、駅前の時計をご覧いただきたい。

 上部についたローソク状のものは、実はローソクではなく「槍」だ。ある意味ローソクよりもっと剣呑だ。それも七本も。

 これは戦国時代の英雄七人衆、人よんで「賎ケ岳の七本槍」を表したものだ。

 「本能寺の変」の翌年 天正11(1583)年、信長の跡目をめぐって羽柴(豊臣)秀吉と柴田勝家が戦った「賎ケ岳の戦い」で勇猛果敢な働きによって秀吉に天下人へ道を開くきっかけを開いた七人の若武者、加藤清正福島正則片桐且元加藤嘉明脇坂安治平野長泰・糟谷武則を称えて「賎ケ岳の七本槍」と呼ばれている。滋賀県民の基礎知識だ(といいつつ、7人の名前を全て言える人は稀であろう)。

 だから商店街の街灯も、各侍たちの家紋と槍にデザインされているし、

 老舗の蔵元、冨田酒造さんのメインラベルは清酒七本槍」だ。

 冨田酒造は天文年間(室町時代!)の創業で、全国でも屈指の歴史ある酒蔵だ。北大路魯山人が逗留したらしく、蔵には魯山人の手による「七本槍」の扁額が掲げられているそうだ。

 H氏はここで、しぼりたての「七本槍」を購入。オジさん達の観光客がどやどやと入って来て試飲をご所望されていたが、要求量の多さにやんわりとお断りされていた。満員のお店に長居は無用と、逃げるように出る。

 とはいえ、木之本には古いものがいっぱいでワクワクだ。この建物は、現存する滋賀県最古の江北図書館。今回は叶わなかったけど、次回こそ中に入ってみたい。

 おしゃれな散髪屋さんの看板。「バーバーバー(散髪屋の棒)」と勝手に呼んでいる。

 「どちらも月曜定休日ですが、図書館で散髪は承っておりません」。

 せっかく木之本まで来たので、全国区になった「サラダパン」を初購入。観光客が短い列を作っていた。私の前の年配のご婦人は、15個(!)買ってらした。

 ふわっとしたコッペパンに、たっぷりのマーガリンが挟まれシャキシャキした歯ごたえのものが少量入っている。うわさのタクアンらしい。でも味はマーガリンのみ。糠っぽくないので、「タクアン」だといわれなければわからない。マズくはないが、普通のマーガリン味だ。

 グッズ販売せず観光客に媚びない姿勢で、本業の醤油一本で勝負している岩根醤油醸造店「ヤマジュウ」が、今回の目的地。ここで一升瓶三本を買う。下の画像は以前ためしに買った刺身用の高級醤油↓

 もちろん「OZIZOカード」にポイントをいれてもらうのを忘れない。(ちゃんと持って来ていた。画像は以前のものなので、現在「ポイントの顔」は2列になっている)

 これで目的を果たしたので、観光客から逃れるように木之本を後にする。