樽の底にラスト3枚。
以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。
やっとラストのかぶら寿司となった、今日の晩ご飯。
ほぼ半月、朝晩食べ続けた。ときにはお昼も(汗) よく飽きなかったものだ。
今年はいまひとつの出来で(塩辛かった)、人様に差し上げるのもはばかられたので、逆に長く食べたのかもしれない。
発酵食品の面白いところは、その年の気温や温度差などに左右されるところかもしれない。ものすごく美味しかった年なんかは、まるで炭酸のように口の中でしゅわぁっとしたように記憶する。
それと、日が経つにつれ、味が馴染んで美味しくなってくること。普通のナマモノは日が経つと腐っていくのに、麹に馴染んで発酵が進み、美味しくなるのだ。今年はお正月から10日を過ぎたあたりから、やっと美味しくなってきたので、最終漬け込みから20日以上もかかった。12月中は温かかったので発酵が進みそうなものなのに、意外にゆっくりと発酵したのかもしれない。
とはいえ、美味しい期間もかぎられているので、食べ頃を過ぎると今度は酸味が出てくる。そして、それがいつかは、やはりわからない。
思いどおりにはいかないのが「かぶら寿司」の面白いところ。思い通りにいかなくても「面白い」とのんきに構えられるのが、家庭料理の醍醐味だ。もし商売で作ってたら、泣くに泣けないでしょうからね。