『軍司官兵衛』を肴にトーク
まだ1ヶ月しか経っていないのに、大河ドラマ『軍司官兵衛』の単純で一面的なストーリーの流れと、平板な科白に、これはちょっと・・・と退屈しかけている。役者さんたちは、好きなひとが何人もいらっしゃり、熱演されているのだけど、いかんせん、脚本の壁は厚い。
いやいや、これから官兵衛の配下に新メンバーが参入してくるので、期待薄とは断言できないけれど。
で、退屈しそうな大河を見ながら、自然に夫婦漫才が始まる。
官兵衛が勝ち戦の褒美を家来達に渡すとき、家来は申し合わせたように「ありがたきしあわせ!」といって受け取る。その後、敵方の大将も「勝利した暁には奪った領地をとらせるぞ」と、とらぬ狸の皮算用を述べると、その家来も「ありがたきしあわせ!」と言っている。「ありがたきしあわせ!」の大売り出しだ。
そんな場面で「こんど、これ使お、『ありがたきしあわせ!』。次のボーナスかな? その前に3月の還付金入ってきたときやな。『ありがたきしあわせ!』」。
H氏は悲しい顔をして、「還付金は手渡しにしてほしい」。
という風に、『ありがたきしあわせ』は、日常的に使えるワードだとほくそえむ。
それから、多くの犠牲者を出しながら辛勝した黒田勢が、「トキの声じゃ! カチドキじゃー!」と叫び、うぉ〜!と叫び合うのだが、
「トキの声じゃ!」は「コケコッコ〜!」やったら面白いなー」と私が言えば、H氏が
「それ、いしいひさいちのマンガにあったし。『トキの声をあげろ! コケコッコー!』
いつのまに「いしいひさいち脳」になってしまったのか? それともすでに読んでいて、脳に残像として焼き付いていたのか?
そんなこんなの、めずらしく夫婦で大河鑑賞をした夜だった。
まだまだ四天王寺記事は続くのに、今日は伏見稲荷大社の初午大祭に行き、石峰寺で伊藤若冲の墓と五百羅漢を見てきた。そちらもぎっしりな内容だったのに、果たして四天王寺ブログが終わってから、伏見稲荷ツアーが記憶に留まっているか、激しく心配だ。
心配しながら、うっかり夫婦漫才記事を書いてしまった。それにしても、めったにない「午年で立春の火曜日」に初午大祭という、めでたい日にお参りできたことは、大変ラッキーだった。