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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

清涼寺にいってきた。 その1

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2月18日、ふと思い立って、京都の清涼寺に出向いてみた。

 昨年春、Kちゃんに貰った大学からの入学者プレゼントで、いくつかの京都の寺院の無料拝観券。保護者も利用可とある。ただし、1カ所のみ。

 「清涼寺」には行った事がなかったので、これに決まり。2014年3月末で無効となるので、そろそろ行っとかないと。と思いついたのが、行く前日の深夜。アクセスとランチの場所と歩く地図を、『SAVVY』(京阪神地区の女性対象の情報誌。ディープな京阪神の旅行ガイドとしても使える)から探してみる。

 清涼寺は昨年「京の夏の旅」バスツアーで、「旧嵯峨御所大覚寺門跡」からの帰りに前をスルーしたので、嵐山にあることだけは知っていた。

 嵐山・・・遠いな。というプレッシャー?が、腰を重くさせていたのだが、アクセスをみたら、いい方法があった。京都駅から市バスではなく。また乗り換えての嵐電でもなく、JR嵯峨野山陰線でいけば15分じゃないか。なんだ楽勝だ。

 嵐山から徒歩で、まず清涼寺を確認するつもりが、早めに角を曲がりすぎて、「迷子その1」。古い住宅街に迷いこむ。突き当たりのフェンスには、竹やぶと梅が、戸惑う私を迎えてくれた。

 しかし、迷子になってもただでは起きないのが私だ。洋館の廃墟や、玄関にバスタブなどの廃棄物が山積みされた家があるかと思えば、松の枝が玄関の上を這うような和風の豪華邸宅や、別荘地にあるようなシックな洋館がある、異界のような住宅地だった。極めつけは表札に「足利」、とあったこと。さすがは京都、室町時代の将軍の名字が発見できるなんて。

 なんとか異界を抜けて大通りに出て、甘春堂さんにお雛様や蕨やツクシのお菓子がディスプレイされているのに誘われ、ふらふら入店。荷物にならない干菓子や落雁を少し購入。その後、清涼寺は無事発見。しかし、一旦スルー。

 清涼寺を通り抜けたところにあるはずの、本日のランチのお店があるはずなのに、またしても・・・「迷子その2」。そのときも迷子になったおかげで、かっこいい螺鈿屋さんを発見する。看板と暖簾が渋すぎる。その前に「螺鈿屋さん」って!

 もう一度元来た道を戻り、すてきにカーブする土塀に沿って歩いてみた。カーブする土塀って、初めて♪♪

 素直に一番太い道を行けば、簡単にたどり着けたはずの「MOMI CAFE」さんへハラペコで到着。白髪の上品な女性が、穏やかに迎えてくださる。彼女ひとりが、調理も接客もされている。

 彼女同様、セレクトされた絵本や、地域のイベントのチラシや冊子のあるキレイで落ち着いた店内。若者のこだわり仕様のお店では、もはや寛げない私にはビンゴなお店だった。

 「精進ランチ」を注文すると、小さな精進料理が円陣を組んだ「おぬし、なかなかやるな」的ワンディッシュが到着した。ごはんとお茶とお豆腐つき。見た目もいい感じ、なおかつとても美味しかった。

 ぼんやり窓の外をみていると、ここの飼い猫らしき大きな猫が、ゆったりと横切った。今後の参考までに、お料理をアップで。

 実際私はこの中の、千切りのサラダをその日の晩ご飯につくりました。あんまりおいしかったので、味を覚えているうちにと。おまけに生麩も駅地下の食料品売り場で買って、翌日、売り場のお姉さんに教えてもらった通り、軽くロースト。おいしすぎて、あっという間に食べ尽くしましたよ。

 夕霧太夫の碑を見つつ、再度清涼寺に戻る。最初に見た、立派な南大門ではなく、小さな門から入る。

 (つづく)