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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

清涼寺へ行って来た。その3

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 お内陣の裏手に回ると、外の回廊へ続く扉があった。用意された中学生のときに履いた上履き様のツッカケ?に履き替える。重い大きな扉を開けて、冷たい外気の中へ。

 いい感じの回廊を歩いて行く。回廊は大好きなので、思わずこころ弾む。 

 どこかのお寺でも見たような感じの、心穏やかになるお庭が広がる。

 正面にみえる建物は、弁天堂。

 なんだかえらくデコラティブなので、ズームでもう一枚。

 屋根には宝珠に龍。

 庇にいるのは、鳳凰、その下には天女か?

 大小の獅子は、たぶん親子。

 突き当たりを直角に曲がってまっすぐ。

 奥にある方丈に向かった縁側で、しばしほっこり。しかし背後の襖の向こうからは、若い僧侶の「マイクのテスト、テスト。ただいまマイクのテストです」という声が聞こえ、可笑しい。どうやら近々なにか行事?があるらしい。

 回廊を戻り、本堂の周囲に陳列された残りの寺宝を見てから、本堂を出る。寺宝なれど、ぞんざいに手書きで品名を書かれており、ガラスケースの中とはいえ、面倒くさそうに陳列されているので、なんとなく「ワシ、ほんまに宝なんやろか・・・?」と自信なさげな様子にも見える。

 次の場所へと彷徨ううち、ほころび始めた梅花に見とれる。

 気持ちはほとんどアイドルを映しまくる、おっさんカメラマンの心境だ。

 梅にうっとりしながらたどり着いた場所は、

 明版一切経を輪蔵に収めた、「一切経蔵」だ。

 前にいらっしゃる三名のお方は、中央が「傅大士(ふだいし)」像、となり二人が彼の実子、「普建童子・普成童子」像。

 

 「傅大士」は、中国、南北朝時代の在俗仏教者。斉の東陽の人。本名、傅翕(ふきゅう)。善慧大士と号した。

 彼は字の読めない人も仏教に出会う方法がないかと考えて、輪転の経蔵をつくり、それをひと回しすると、教典を読んだのと同じ功徳が得られるとし、転輪蔵を創始した。後世、経蔵などにその像が置かれ、俗に「笑い仏」といわれる。

コトバンク「傅大士」より)

 ノーベル賞ものの、すごい発明じゃないですか! そして大掛かりな蔵をもっとミニマムにして、より一層庶民的にしたものが「マニ車」へと発展して行ったのかも。

 ええ、ええ、もちろん私だって百円払って回しましたよ! ひとりで下のパンフみたいにね。

 (つづく)